長年パソコンを使用していると、だんだんと動きが遅くなったり、立ち上がるまでに時間がかかったりしますよね。いわゆる「起動トラブル」です。パソコンの起動が遅いと、使用のたびにストレスを感じてイライラ。本ページにたどり着いたあなたもそうではありませんか。実際、不具合や故障につながるケースもあるので、そのままにはしておけません。本記事では、起動が遅くなる原因や、早くする対処法について説明していきます。

目次

1.パソコンの起動時は何が行われているの?

2.パソコンの起動や動きが遅くなる原因とは

2-1.ドライブの空き容量不足
2-2.メモリ不足
2-3.不要な常駐ソフト
2-4.熱暴走


3.パソコンの起動を速くするために試してほしい対処法10選

3-1.保存先の変更
3-2.ディスククリーンアップを行う
3-3.視覚効果を「パフォーマンス優先」に変更
3-4.常駐ソフトの無効化
3-5.デフラグを行う
3-6.セキュリティソフトのスキャンスケジュール変更
3-7.パソコンの熱を排出する
3-8.Windows Updateが正常に行われているか確認
3-9.ウイルス・スパイウェアに感染していないか確認
3-10.OSの再インストールを行う
3-11.ソフトでパソコンの起動が遅い問題を1クリックで解決


まとめ


1.パソコンの起動時は何が行われているの?

パソコンの電源を入れて起動するまでに、どんなことが行われているのかを知っていますか。電源を入れると、まずマザーボード上にあるBIOS(バイオス)と呼ばれる初期プログラムが動き出します。この工程は短縮できません。

マザーボードとは、メモリ、CPU(シーピーユー)、HDD(ハードディスクドライブ)などの各部品がつながっている基盤のことです。機械、いわゆる「ハードウェア」に指令を出す役割を持っています。

BIOSに続いて、HDDやSSD(ソリッドステートドライブ)などの記憶装置や外付けの装置の出番です。記憶装置が読み込まれて動き出したら、中に保存されているOS(オペレーティングシステム)が起動。OSが起動した後は、常駐ソフトと呼ばれる自動で起動されるプログラムが立ち上がります。パソコンの起動は、各機械装置であるハードウェアが立ち上がって、次に「ソフトウェア」であるOSや常駐ソフトが続くというのを覚えておいてください。

2.パソコンの起動や動きが遅くなる原因とは

パソコンの起動が遅くなるのには、どのような原因があるでしょうか。考えられる原因について説明します。

2-1.ドライブの空き容量不足

記憶媒体であるHDDの空き容量が少なくなると、動きが遅くなって起動にも時間がかかります。パソコンはデータを記憶できる容量が、例えば1ギガバイト、1テラバイトというように、決まっているのです。箱の大きさが最初から決まっていて、収納できる物の量も決まっているとイメージしてください。

データもソフトも容量を超えて保存することはできません。作業するためのスペースに例えるとわかりやすいです。広いスペースでは仕事もはかどりますが、物が多く狭いスペースでは仕事が遅くなります。スペースが狭ければ、隣の人とひじがぶつかってしまいますよね。仕事がはかどるどころか、作業もままならない状態です。動きが遅くなるのを想像できるでしょうか。

空き容量を確認するときは「コンピュータ」から「ローカルディスク(C:)」を右クリックして、「プロパティ」を見てください。30%以上の空きがあるのが望ましいです。「ローカルディスク(C:)」の目盛りが青色表示されていれば問題ありません。

2-2.メモリ不足

メモリはソフトの起動やデータを処理するときに使う領域です。一般にコンピュータの「処理能力」のことを指します。メモリは、仕事や作業をするときの手の本数をイメージしてください。1人なら手は2本。2人なら手は合計で4本。人手が多ければ多いほど作業効率は上がります。しかし、やることが増えれば手が足りなくなり、処理能力が落ちて作業の進みも遅くなります。 一般にコンピュータの「処理能力」のことを指します。メモリは、仕事や作業をするときの机をイメージしてください。机は広いほど多くの資料をひろげることができるので作業効率は上がります。しかし、資料を広げれば広げるほどスペースが足りなくなり、処理能力が落ちて作業の進みも遅くなります。

メモリの確認は、「Ctrl(コントロールキー)」+「Alt(オルトキー)」+「Delete(デリートキー)」を同時に押して「タスクマネージャー」を起動してください。「パフォーマンス」のタブでCPU使用率とメモリの状態を見ます。使用率が高いほど処理能力に影響があり、60%を超えると負荷が高い状態です。すなわち、仕事が多すぎて手が足りない状態です。

CPUは人間の脳にあたり、演算処理を行なう装置です。CPUの使用率を見ることにより、どれだけの処理を指示しているか、すなわち仕事量がどれくらいあるかがわかるはずです。仕事量が多いと追いつかずに遅くなります。”

2-3.不要な常駐ソフト

パソコンを起動すると自動的に起動して、見えないところ、いわゆる「バックグラウンド」で動き続けているソフトやプログラムがあります。常に動いていることから「常駐ソフト」と呼ばれているものです。常駐ソフトの中には、操作に必要のないものもあります。

例えば、パソコンを快適にするJavaのような定番のプログラムをインストールするときに、知らず知らずのうちに同時にインストールしてしまった常駐ソフト。インターネット上のページで、間違って広告をクリックしたときに、意図をせずインストールしてしまった迷惑なプログラムの類であるマルウェアやアドウェアの常駐ソフト。

不要な常駐ソフトがどんどん増えていった場合、パソコンの起動や動きを遅くさせます。前述したメモリに負荷を加える原因になる場合もあるでしょう。一方、常駐ソフトの中には、画面を映し出すためのシステム上の重要なプログラムなどもあります。セキュリティソフトや言語バーのように必要な常駐プログラムも存在します。

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2-4.熱暴走

パソコン内部では、さまざまな装置が動いているため、熱が発生します。通常は自動的に熱が排出されるようになっているのですが、パソコンの内部、特に冷却ファンの周辺にホコリやゴミがたまっている場合はどうでしょう。パソコンのまわりに物が積まれている場合も同様です。

熱の排出がうまくできない原因になり得るのです。熱が排出されずにこもってしまうと、「熱暴走」を起こしてパソコンの動きが遅くなったり、最悪の場合は破損するケースもあります。冷却ファンが小さいタイプのノートパソコンなども注意してください。夏季の暑い時期に熱気のこもった部屋で使用すると、熱暴走を起こす危険性が増します。

3.パソコンの起動を速くするために試してほしい対処法10選

パソコンの起動や動きが遅いと感じたときの各対処法について説明する前に、Windows8以降で有効な方法を紹介します。Windowsのバージョン8以降は、起動を早くするために細工がされているのを知っていますか。通常では、電源を切っても完全に切れていない状態になっているのです。

人間に例えると、椅子に座ったまま仮眠しているような状態。いつでもすぐに起きられます。そのため、起動が速いのです。でも、完全には疲れが取れません。パソコンも回復できないので、逆に遅くなる場合があるのです。

一方、完全に電源を落とす方法も用意されています。その名もシフトシャットダウン。人間に例えると、布団で熟睡するようなイメージです。パソコンも疲れが取れたのか、すっきり爽快に速くなることがあります。パソコンの動作が遅いときには、ぜひ試してみてください。方法は簡単です。

キーボードの「Shift(シフトキー)」を押しながら、いつもどおり電源を切る操作をするだけです。シフトシャットダウンで改善しなかった場合に試してほしい対処法は、以下で紹介しますね。代表的な方法を選択しましたので、OSによっては操作が異なる場合もあります。

3-1.保存先の変更

HDDの空き容量不足はパソコンの動きを遅くさせる原因となります。そのため、空き容量を確保することで改善できる可能性があるのです。空き容量を増やすためには、使用していないアプリケーションやソフトを削除したり、使用頻度の低いデータは外付けHDDやUSBメモリなどに移動したりしましょう。

また、Windows10では「設定」をクリックして、「システム」から保存先を「ストレージ」に変更できます。変更した場合、元の場所にファイルが残るため削除するのが良いでしょう。

3-2.ディスククリーンアップを行う

パソコンの空き容量を増やす方法は、他にもあります。パソコンを使用していると、一時ファイルやゴミ箱の中身など、不要なファイルが自然とたまっていきますよね。不要ファイルを削除することで、ドライブの容量が増えてパソコンの動きを高速化できる可能性があります。

不要ファイルを削除するためのツールが「ディスククリーンアップ」。使用するには「コンピュータ」から該当ドライブの上で右クリックをして、「プロパティ」から「全般タブ」の「ディスククリーンアップ」をクリックしてください。Windows10では、ディスククリーンアップよりもストレージセンサーという自動で容量を増やす機能が推奨されています。初期設定では無効になっているので、設定が必要です。

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3-3.視覚効果を「パフォーマンス優先」に変更

Windows7以降では、視覚効果が「デザイン優先」になっています。アイコンを立体的にする、文字を読みやすくするなどの初期設定になっているのです。しかし、初期設定を変えて、見た目よりも「パフォーマンス優先」にすることで、メモリに余裕が生まれます。それは、パソコンの動きや起動速度の改善が見込めるということです。

変更方法は「コントロール」から「システムとセキュリティ」、「システム」、「システムの詳細設定」のプロパティと順にクリックします。「視覚効果」のタブで「パフォーマンスを優先する」を選択して、「適用」ボタンをクリックします。アイコンの表示や文字の鮮明さが変わったことで確認できます。

視覚効果の設定方法

「スタート」をクリックし、アプリの一覧から「Windowsシステムツール」をクリックし、一覧から「コントロールパネル」をクリックします。
「システムとセキュリティ」または「システム」をクリックしたら「システムの詳細設定」をクリックします。
「システムのプロパティ」が表示されたら「詳細設定」タブを選択「パフォーマンス」欄の「設定」をクリックし「パフォーマンスオプション」が表示します。
「視覚効果」タブが選択されていることを確認し、任意の視覚効果の設定をクリックして、「OK」をクリックします。
視覚効果の設定方法

3-4.常駐ソフトの無効化

バックグラウンドで動いてはいますが、実際は無使用の常駐ソフトを無効化させましょう。そうすれば、パソコンの起動や動きを速くさせる可能性があります。常駐ソフト無効化の方法は、パソコン画面下部のタスクバーで右クリックして、「タスクマネージャー」から「詳細」タブを開きます。

無効化したいプログラムを選択して「タスクの終了」から「プロセスの終了」をクリックします。中には無効化すると問題が起きるものもあるため、わからないプログラムをそのままにしておくのが無難です。重要なプログラムを停止させた場合は、画面が見えなくなったり、パソコンが動かなくなってしまうことも起こります。

3-5.デフラグを行う

パソコンはHDDやSSDなどの記憶装置でデータの書き込みと読み込みを行っています。使用を重ねていくと、まとまった領域にデータを書き込めず、空いた領域に分散してデータが書き込まれるようになります。結果、読み込みの速度が遅くなるのです。洋服を収納するタンスをイメージしてください。

最初は、タンスの引き出しごとにトップス、アンダーウェアなど種類を分けて整頓しているとします。しかし、服が増えるうちに、種類関係なく引き出しのすき間に収納しました。整頓されていないので、希望の服をすぐ取り出せない状態に。同じ状況がパソコンのHDDやSSDにも起こります。データをすぐに取り出せないので、動作が遅くなるのです。

データが分断されてしまう断片化という現象が起きました。ところが、断片化された状態からデータを整頓することで、読み込み速度や起動速度も改善し、空き容量も増えます。データを整理整頓するツールがデフラグです。英語で断片化のことをフラグメンテーションといいます。

フラグメンテーションを改善するという意味がデフラグメンテーション。略してデフラグ。デフラグのやり方を説明しますね。「PC」から「ローカルディスク(C:)」を右クリックします。「プロパティ」から「ツール」タブの「最適化」をクリックして「ツールの最適化」が開いたら、「最適化」をクリックしてください。

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3-6.セキュリティソフトのスキャンスケジュール変更

一般的なセキュリティソフトには定期的にパソコンの内部を検査(スキャン)する機能があります。スキャンするタイミングは任意で設定できるため、パソコンの使用に支障のないスケジュールに設定するのがおすすめです。

セキュリティソフトによっては、設定された時間にパソコンの電源が入っていない場合、次回の起動時にスキャンを開始するものもあります。使用するタイミングによっては起動の遅さや動作の遅さを改善するのは難しいケースもあるでしょう。

3-7.パソコンの熱を排出する

パソコン内部の熱を排出できるようにすることで、起動速度やパソコンの動作が改善するケースもあります。パソコン本体のフタを開けられる場合は、中のホコリやごみを取り除いて掃除をしましょう。室温が高いとパソコンも熱を持ちやすくなるため、室温を下げる、パソコンに扇風機の風をあてるなどの工夫をすると良いです。

放熱シート、ファン付きの冷却台など熱対策グッズも市販されているため、うまく利用するのをおすすめします。熱暴走で故障してデータを読み込めなくなる可能性もありますので、熱暴走の可能性があるときは、大切なデータのバックアップ(外付けHDDやDVDなどの記憶媒体に保存すること)を前もってしておくこともおすすめします。

3-8.Windows Updateが正常に行われているか確認

Windowsは定期的にアップデートが行われていますが、アップデート中や失敗した場合は動きが遅くなったり不安定になったりします。Windows Updateが失敗していないかを確認する方法を説明しましょう。「コントロールパネル」から「更新プログラムの確認」を選択します。

失敗している場合は警告表示が出るため、「再試行」をクリックして、失敗した更新プログラムをインストールし直すことで対応しましょう。警告表示が出ない場合に操作する必要はありません。

3-9.ウイルス・スパイウェアに感染していないか確認

ウイルスやスパイウェアといった悪質なプログラムに感染してしまうと、パソコンの起動や動作が遅くなることもあります。感染した場合は、駆除が必要です。感染が疑われる場合はセキュリティソフトでパソコンをスキャンして駆除してください。もしPCにセキュリティ対策ソフトをインストールしないなら、こちらの「IObit Malware Fighter(マルウェアファイター)」をお試しください。

3-10.OSの再インストールを行う

何をしてもパソコンの起動が遅いままの場合、最終手段としてOSの再インストール、リカバリといった手段を考えてください。パソコンが工場出荷時の状態に戻るため、機械的なトラブルがない場合、OSを含めてソフトやシステム側のトラブルのほとんどが改善します。

よって、起動速度の改善も見込めるでしょう。しかし、OSの再インストールによって、保存してあったデータは全て消えてしまいますので、事前に必要なファイルや設定をバックアップしておく必要があります。さらにインターネットなどの再設定に加えて、必要なソフトを改めてインストールするなどの手間や時間も非常にかかるのが難点です。

いずれにしても、起動トラブルは、起動自体できなくなってしまうリスクがついて回ります。仕事の重要なデータや家族の大切な思い出の写真など、消えてしまうと困るデータはありませんか。ある場合は早めにバックアップしておくことをおすすめします。また、Windows Updateやスパイウェアなどでシステムに重要な変更を加えられたとしましょう。

そのような事態が原因となり起動が遅くなった場合は、システムの復元という改善策が有効です。しかし、システムの復元も万能ではなく、失敗すると起動そのものができなくなるリスクもありますので、データのバックアップは必須となります。あなたの大切なデータを守るためにも、常日頃からバックアップを取っておくことをお勧めします。

3-11.ソフトでパソコンの起動が遅い問題を1クリックで解決

パソコンを使い続けて、起動が遅くなったり動作が重くなったりするのは、仕方がありません。原因はたくさんあります。改善できることは試してみてください。でも、時には自力でできないケースもあり、一つ一つ対処法を試していくのも大変な作業ですよね。それなら、1クリックで「遅い・重い」を改善してくれるアプリ「Advanced SystemCare(アドバンスドシステムケア)」を利用してみてはいかがでしょう。このソフトは専門知識不要であなたに代わって高度なメンテナンスをおこなうことができます。無料版も利用できるので、パソコンに入れておくと、いざというときに便利です。

1. Advanced SystemCare(アドバンスト システムケア)を起動して、クリーン&最適化で「スタートアップ最適化」にチェックを入れたら「スキャン」をクリックします。

2. スキャンが完了したら、一覧から不要なスタートアップを選択して「修復」ボタンをクリックします。

3. ワンクリックで不要なスタートアップの無効化が完了します。

また、Advanced SystemCareは、スタートアップ最適化のほかに、11種類の「クリーン&最適化」機能で、Windowsパソコンが「遅い」「重い」ときにカンタンに解消することができます。

パソコンの「起動が遅い・動作が重い」は1クリックで解決できる

パソコンで起動が遅いことが発生したら、以上の対策を試してください。もし簡単かつ迅速でこの問題を解決するには、やはり、専用なPCメンテナンスソフト「Advanced SystemCare(アドバンスドシステムケア)」を利用したことをオススメします。