パソコンを購入したばかりのころはスムーズに使用できていたのに、長く使っていると起動や動作が重くなり、遅くて使いにくい、またほかのエラーが出てきましたか。その原因はいくつか考えられますが、買い替えではなく、最終手段としての初期化はこの問題を解決できます。ここで、Windowsパソコンの各モデルの初期化をまとめて紹介していきます。
目次
2-1.初期化には十分な時間の余裕を持つ
2-2.大切なソフトやファイルをバックアップする
2-3.電源コードはつなげておく
3-1.Windows 10を初期化する
3-2.Windows 8を初期化する
パソコンが重くて、色々な方法を試してみても状況が改善されなかったり、まともに操作ができないほど重かったりした場合には、新しいパソコンの購入を考える人も多いことでしょう。実は、買い替えではなく、初期化より問題を無事に解決できます。ここでは、初期化の具体的な方法や注意点について紹介します。
1.パソコンの初期化とは
パソコンの初期化とは、パソコン内に保存されているすべてのデータを削除し、購入したときの状態に戻すことです。
2.パソコンが重い最終手段 - 初期化前の準備
順調にWindowsパソコンを初期化して、パソコンの重いとほかのエラーを解決するには、事前の準備をしっかりしておいたほうがいいです。そこで、Windows 10・Windows 8・Windows 7・Windows XPを初期化する前の準備を節約していきます。
1.初期化には十分な時間の余裕を持つ
パソコンの初期化は思っている以上に時間がかかるものです。一度処理を始めると途中でパソコンを使うことはできなくなります。そのため、必ずスケジュールに余裕があるときに実行しなければいけません。万一、初期化が正常に終わっていないにもかかわらず、作業をしている途中で中断すると、パソコンの状態をさらに悪化させてしまう恐れもあります。
2-2.大切なソフトやファイルをバックアップする
パソコンを初期化する際、パソコン内に保存されているすべてのデータを削除しています。そのため、データの紛失を備えて、大切なソフトやファイルは、あらかじめ外付けの記憶媒体にバックアップを取っておくことが求められます。また、初期化は、多くのパソコンにある「リカバリー領域」で行われる作業です。リカバリー領域とは、リカバリーのために確保されているストレージ領域のことで、初期化を行うための情報がHDDなどの記憶媒体に書き込まれています。
リカバリー領域がないパソコンは、初期化の際にリカバリーディスクやインストールディスクが必要となるため、事前に確認しておきましょう。
2-3.電源コードはつなげておく
Windowsパソコンの初期化は思ったより時間がかかりますから、途中で電源が落ちてしまうといった万一の事態に備えて、必ず電源コードはつなげておく必要があります。
3.初期化を実行してパソコンの重い&エラーを解決
次では、Windowsパソコンのモデルに分けて、実際に初期化を実行するまでの流れについて説明します。
3-1.Windows 10を初期化する
ステップ1:スタートボタンを押し、「設定」をクリックしましょう。
ステップ2:「Windowsの設定」画面の「更新とセキュリティ」を選択します。
ステップ3:表示された画面の左にある「回復」の項目を選択します。
ステップ4:「このPCを初期状態に戻す」項目下の「開始する」をクリックしてください。
ステップ5:「このPCをリセットする」画面で「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」のどちらかを選択します。ここで、「すべて削除する」をオススメします。
パソコン(Windows 10)を初期化する際に「個人用ファイルを保持する」または「すべて削除する」という2つの条件を選択して初期化できます。 選択された条件によって、初期化された後パソコンの状態も違います。パソコンが重いという不具合を改善させることを目的に初期化を実行しているのであれば「すべて削除する」を選ぶほうが効果的です。ただし、データがすべてなくなることを踏まえて、バックアップは必ずしっかりと取っておくことが基本となります。
個人用ファイルを保持する:
インストールされているアプリケーション及び一部のドライバは削除されますが、ドライブのクリーニングをしなくて個人用ファイルや、Cドライブ以外のデータは残しています。システムフォルダ内やProgram Filesフォルダ内に作成したフォルダやファイルは削除されますので、ご注意ください。
すべて削除する:
この選択には2つの種類があります。1つはWindowsがインストールされているドライブのみです。これを選択すると、ファイルをののみ削除して、ドライブのクリーニングもしません。もう1つは「すべてのドライブ」です。これを選択すると、ファイルの削除だけでなく、Windows 10上のすべてのドライブもクリーニングします。パソコンを売却するのであればドライブのクリーニングも必要となりますが、パソコンを軽くしたいことが目的であればファイルの削除のみ行えばよいでしょう。
ステップ5:「すべて削除する」を選択し後、次の画面で「設定を変更」ボタンをクリックします。
ステップ6:「データ消去」か「データドライブ」を選択します。 「確認」をクリックします。ここで、「データドライブ」を例にしています。
ステップ6:表示された画面で「確認」ボタンをクリックしたら、次の画面がでてきました。そこで「リセット」したら、Windows 10パソコンを初期化しました。
3-2.Windows 8を初期化する
次では、Windows 8で初期化する手順について紹介していきます。初期化する前に、ぜひ大切なファイルをバックアップしておいてください。
ステップ1:「PC設定」画面に入ります。メニューから「全般」をクリックします。
ステップ2:「PC設定」画面で左側にある「保守と管理」項目をクリックします。
ステップ3:「保守と管理」画面に入ります。メニュー内の「回復」をクリックします。
ステップ4:表示された画面の右側で「すべてを削除してWindowsを再インストールする」内の「開始する」をクリックします。
ステップ5:「PCを初期状態に戻す」というポップアップが表示されます。下の「次へ」をクリックします。
ステップ6:「ドライブを完全にクリーンアップしますか?」というポップアップが表示されます。そこで「ドライブを完全にクリーンアップする」をクリックします。
ステップ7:「PCを初期状態に戻す準備ができました」画面で「初期状態に戻す」ボタンをクリックして、Windows 8・Windows 8.1を初期化し始めます。しばらくすると、Windowsが重い・遅い問題を完全に解決できます。
4.初期化完了後にするべきこと
初期化の処理が終わったら、問題が改善したかを確認しておきましょう。Windowsを起動し、重い・遅いといった症状を感じなくなったか、実際に使用してチェックします。初期化したすぐ後は、セキュリティソフトなどがなく脆弱な状態です。あまり時間をあけずにセキュリティ対策をしておくことも大事となります。
まず、Windowsのアップデートを行ったら、続けて、セキュリティソフトをインストールするWindowsのアップデートをし、加えて、ウイルスセキュリティソフトを再インストールしておきましょう。ただし、Windows 10の場合には、別途アップデートする必要はありません。初期化しても最新の更新情報が保たれるシステムとなっているからです。
重い・遅いといった問題の改善が確認できたら、パソコン環境を初期化する前の状態に戻していきます。行うべきことは、たとえば、ソフトのインストールやファイルのリストア、各種設定です。万一、初期化を行っても、重い・遅いという事態が改善されなかったら、メモリの増設やハードディスクの交換を検討しなければいけません。場合によってはパソコンを買い替える必要も出てきます。そもそもの原因が、根本的なメモリ不足やハードディスクの問題である可能性が高いからです。
まとめ:パソコンの「遅い・重い」を解決する初期化は慎重に!
さまざまな不具合や障害を修復したいとき、パソコンの初期化は有効ですが、初期化には手間も時間も必要となります。また、処理が終わってもバックアップデータの復旧やアプリケーションの再インストール・再設定、アップデートなど各種作業を行わなければいけません。加えて、失敗するリスクもあり、あくまでも初期化は最終手段です。
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