パソコンを起動したときに、「ユーザープロファイルを読み込めません」というエラーメッセージに悩んでいる方は多いのではないでしょうか。
このエラーは、Windowsがあなたのユーザー情報を正しく読み込めなかったときに発生します。
この記事では、ユーザープロファイルエラーの原因と対処法を詳しく解説していきます。
「ユーザープロファイルを読み込めません」とは?
ユーザープロファイルとは、あなたのWindowsでの設定やデータなどを保存している場所、特定のユーザーに関する情報を集めたデータセットです。
通常はそのユーザーの個人情報、好み、行動履歴などを含みます。
このプロファイルを起動時に毎回読み込むことで、ユーザーに関する情報や前回使った設定をWindowsが認識しています。
「ユーザープロファイルを読み込めません」エラーが発生した時の原因
起動時の「ユーザープロファイルを読み込めません」といメッセージは、Windowsが何らかの理由でユーザー情報を取得できていない時に表示されます。
この状態でWindowsが起動すると「一時プロファイルでログオンしています」と表示されます。
一時プロファイルの状態でログオンできても、Windowsを使うことはできますが、再起動するとデスクトップの情報などが残りません。
「ユーザープロファイルを読み込めません」というエラーメッセージは、主に以下の理由で発生します。
ユーザープロファイルの破損:
システムの更新や不適切なシャットダウン、ウイルス感染などが原因でプロファイルが破損することがあります。この場合、Windowsが正常にログインできなくなります。
常駐プログラムやアプリケーションの影響:
特定のソフトウェアがユーザープロファイルサービスに干渉し、正常な読み込みを妨げることがあります。セーフモードで起動し、常駐プログラムを無効にすることで問題が解決することがあります。
高速スタートアップ機能:
この機能が原因でユーザープロファイルの読み込みに問題が生じることがあります。高速スタートアップを無効にすることで改善されることがあります
レジストリ設定の不具合:
ユーザープロファイルのパス(ProfileImagePath)が無効な場合や不正な文字が含まれていると、プロファイルが正しく読み込まれません。レジストリエディタを使用して正しいパスを設定する必要があります。
「ユーザープロファイルを読み込めません」エラーが発生した時の解決法
方法1:パソコンを再起動する
最も基本的な対処法として、PCを再起動してみることが推奨されます。再起動することで、一時的な問題が解消される場合があります。
ステップ1:電源ボタンを長押しして、パソコンの電源を切ります。
ステップ2:しばらく待ってから、再度電源ボタンを押してパソコンを起動します。
方法2:高速スタートアップの無効化
高速スタートアップは、システム情報を保持してシャットダウンするため、これが原因でプロファイルの読み込みに失敗することがあります。
ステップ1:スタートメニューを開き、「電源オプション」と入力して検索します。
ステップ2:検索結果から「電源の追加設定」を選択します。
ステップ3:左側のメニューから「電源ボタンの動作を選択する」を選択します。
ステップ4:「現在利用可能ではない設定を変更します」をクリックします。
ステップ5:「高速スタートアップを有効にする(推奨)」のチェックを外し、「変更の保存」をクリックします。
方法3:セーフモードでの起動、アカウントの配置ファイルを修復する
セーフモードで起動し、問題が発生するか確認します。セーフモードでは、必要最低限のドライバーとサービスのみが読み込まれるため、問題の特定に役立ちます。
ステップ1:パソコンを起動し、サインイン画面が表示されたら、Shiftキーを押しながら「電源」>「再起動」をクリックします。
ステップ2:オプションの選択画面が表示されたら、「トラブルシューティング」>「詳細オプション」>「スタートアップ設定」>「再起動」をクリックします。
ステップ3:パソコンが再起動したら、セーフモードを選択します。
ステップ4:セーフモードで起動したら、上記 1~2 の方法を試してみてください。
方法4:新しいユーザーアカウントの作成
現在のアカウントが破損している場合、新しいアカウントを作成し、データを移行する方法があります。
ステップ1:スタートメニューを開き、「設定」を選択します。
ステップ2:「アカウント」>「家族とその他のユーザー」>「その他のユーザーをこの PC に追加」をクリックします。
ステップ3:画面の指示に従って、新しいアカウントを作成します。
ステップ4:新しいアカウントでログインできる場合は、古いアカウントのプロファイルが破損している可能性があります。
方法5:レジストリの修正
レジストリエディターを使用して破損したプロファイルを修正することも可能です。
ステップ1:上の「パソコンをセーフモードで起動する」の方法でパソコンを「セーフモード」で起動します。(*セーフモードでなくてもレジストリの修正はできますが、セーフモードが安全です。)
ステップ2:「Windowsマーク」を右クリックし、「ファイル名を指定して実行」を選択します。
ステップ3:「regedit」と入力してレジストリエディターを開きます。
レジストリエディタが起動します。
ステップ4:ウィンドウ左に表示されているリストを展開し、「HKEY_LOCAL_MACHINE\SOFTWARE\Microsoft\Windows NT\CurrentVersion\ProfileList」に移動します。
ステップ5:「ProfileList」を展開し「.bak」で終わるキーをクリックします。
(*「.bak」で終わるキー名がない場合は、レジストリの修正はできないので次の『プロファイルの再作成』を行なって下さい。)
ステップ6:右の「ProfileImagePath」の行を確認し、「データ」の部分にプロファイル破損エラーの発生している[ユーザー名]が含まれているか調べます。
ステップ7:「.bak」の付いているキー名を右クリックし、「名前の変更」を選択します。名前末尾の「.bak」の文字列を削除し、変更します。
ステップ8:続いてキーの編集を行います。名前を変更したキーのウィンドウ右を確認し、「RefCount」を右クリック→「修正」→「値のデータ」に「0」を入力して「OK」をクリックします。
(*もし「RefCount」の項目が存在しない場合は、キー名を右クリックして「新規」→「DWORD(32 bit値)」と選択し、名前を「RefCount」と入力して作成してください。)
ステップ9:続いて「State」の項目を探します。同じく右クリック→「修正」を選択し、「値のデータ」に「0」を入力して「OK」をクリックします。
これでレジストリの編集は完了です。レジストリエディタを閉じ、パソコンを再起動して正常にサインインできるか試します。
方法6:システムファイルチェッカー(SFC)とDISMツールの使用
コマンドプロンプトで「sfc /scannow」と入力し、その後「DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth」を実行します。これにより、破損したシステムファイルを修復することができます。
方法7:システム復元
システム復元機能を使用して、問題が発生する前の状態に戻すことも考慮してください。
ステップ1:スタートメニューを開き、「復元ポイントの作成」と入力して検索します。検索結果から「復元ポイントの作成」を選択します。
ステップ2:「システムの復元」をクリックします。
ステップ3:画面の指示に従って、復元ポイントを選択します。
ここで、「Driver Booster」をおすすめいたします。
Driver Booster は、ユーザーにシステム復元機能を提供し、ワンクリックで復元ポイントを作成するソリューションを提供します。さらに、Driver Booster はドライバーの更新中に復元ポイントを自動的に作成し、誤った更新によるシステムのクラッシュを防ぐことができます。
Driver Booster の復元ポイントのリストには、重要な Windows アップデートおよび Windows オプションを通じて手動で作成されたアップデートも表示されるため、Driver Booster からシステムをすばやく復元できます。
手順は以下の通りです。
ステップ1 Driver Boosterをパソコンにダウンロード&インストールしてから起動します。
ステップ2 左枠三番目の「ツール」をクリックして、「バックアップと復元」をクリックします。
ステップ3 レスキューセンターを開いたら、「システム復元」をクリックして、「復元ポイントを作成」を選択します。
システムの復元のやり方については以下の記事を参照してください。
まとめ
これらの手順を試すことで、「ユーザープロファイルを読み込めません」というエラーを解消できる可能性があります。作業前には必ず重要なデータのバックアップを取ることが重要です。