PCでセーフモードに入ると、「セーフモード」と書かれた黒い背景がデスクトップ全画面に表示されます。
windowsセーフモードでは、限られたファイルとドライバーのセットを使用して、基本的な状態で Windowsを起動します。 セーフ モードで問題が発生しない場合は、既定の設定と基本的なデバイス ドライバーが問題の原因になっていないことを意味します。
パソコン不調の原因特定などに有効なセーフモードを利用するにあたっては、セーフモードとは何かを理解しておくことが欠かせません。
下の各セクションでは、セーフモードで PC を起動する5つの方法を紹介しています。
セーフモードとは
セーフモードって何?セーフモードとは、パソコンの起動に必要な最低限のファイルだけで起動する、パソコンに起きたトラブルや不具合の原因を診断し、解消を目的としたモードです。すべての通常のドライバーとアプリが読み込まれる通常の操作と違って、必要最低限のドライバーや機能だけでWindows10のOSを起動します。
パソコンに何かしらの問題が起きて動かなくなった場合には、セーフモードが起動できれば問題の原因を分析し、解消方法を導き出せるでしょう。
Windows10でセーフモードを起動する5つの方法
セーフモードをWindows10で起動する方法には、以下の5つがあります。
2-1 設定から起動する
この方法では、スタートメニューの「設定」からセーフモードで起動させます。
ステップ1 まず、スタートメニューから設定を開きましょう。
ステップ2 設定が開いたら、「更新とセキュリティ」をクリックします。
ステップ3 左の一覧から「回復」を選択し、右側にあるPCの起動をカスタマイズするの「今すぐ再起動」をクリックします。
画面が切り替わるのを待ちます。
ステップ4 「オプションの選択」画面が表示されるので、「トラブルシューティング」をクリックします。
ステップ5 トラブルシューティングが表示されたら、「詳細オプション」をクリックします。
ステップ6 詳細オプション中の「スタートアップ設定」をクリックします。
ステップ7 スタートアップ設定が表示されたら、右下の「再起動」をクリックします。
ステップ8 画面が切り替わったら、数字キーの[4]またはファンクションキーの[F4]を押して、「セーフモードを有効にする」を選択します。
上記の手順の後、パソコンが再起動され、セーフモードが起動します。
2-2 「shutdownコマンド」から起動する
shutdownコマンドから起動する場合には、以下の手順で行います。
ステップ1 [Windows]キー+[X]キーを同時に押し、「ファイル名を指定して実行」をクリックします。
ステップ2 名前の部分に「Shutdown /r /o /t 0」を入力して、「OK」をクリックします。
上記の手順を行うことで、「オプションの選択」の画面になります。その後は、「設定から起動する」で説明したものと同じ手順で、セーフモードを起動できます。
2-3 システム構成から起動する
セーフモードをシステム構成から起動するためには、以下の手順を実行します。
ステップ1 [Windows]キー+[R]キーを同時に押して、「ファイル名を指定して実行」を開きます。
ステップ2 「msconfig」を名前のところに入力し、「OK」を押す。
ステップ3 タブの「ブート」を選択し、ブートオプションの「セーフブート」にチェックを入れ、「最小」を選択して、「OK」をクリックします。
ステップ4 「再起動」をクリックし、パソコンを再起動します。
上記の手順を行った後に、パソコンが再起動され、セーフモードが起動します。
2-4 F8キーで起動する
4つ目の方法は、「F8」キーを使った起動方法です。
ステップ1 まず、Windows メニューのなかにある「Windows システムツール」を選択します。
ステップ2 そのなかの「コマンドプロンプト」を右クリックして「管理者として実行」を選択するところがポイントです。
ステップ3 選択したあとは、画面上において「bcdedit /set {default} bootmenupolicy legacy」というコマンドを入力します。
ステップ4 この設定をしておけば、「F8」キーを押すだけで、セーフモードで起動することができるようになります。
一度設定しておけば、その後のセーフモードの起動はかなり楽になるでしょう。
2-5 「Shiftキー」から起動させる
この方法では、Shiftキーを使ってセーフモードを起動させます。
ステップ1 「スタートメニュー」を開き、「電源ボタン」をクリックします。
ステップ2 [Shift]キーを押しながら、「再起動」をクリックします。
ステップ3 画面が切り替わり、「オプションの選択」が表示されます。
その後の操作は、「設定から起動させる」の4~9の手順をご覧ください。
セーフモードで起動しない原因
最小構成のセーフモードでもパソコンが起動できない場合は、大きくわけると、
の2種類です。
HDDの故障
パソコンのハードディスクドライブが故障すると、Windowsが読み込めないため起動前の黒い画面で「Operationg system not found」などの文字だけが表示されます。
ハードディスクが故障してしまうと、システムの復元や回復を行ってもWindowsは起動できませんので、メーカーに修理依頼を出すか、ハードディスクを入れ替えて1からOSをインストールするなどの対処が必要になります。
ファンやCPUなど機器の問題
ハードディスクだけでなく、CPUやファンの故障でもパソコンが起動しなくなります。物理的に機器が故障すると、電源が入らなかったり、電源が入っても途中で落ちてしまうこともあります。
レジストリのエラー
レジストリはシャットダウン中に書き込まれます。Windowsが正常に終了できずに、レジストリ ハイブが破損すると正常に起動できなくなることがあります。
Windowsシステムの異常
何らかの原因で、Windowsのシステムファイルが破損してしまうと、ブルースクリーンになったり、OSが起動できないというエラーメッセージが表示されます。
ウイルスの影響
コンピューターウイルスは、パソコンに対してさまざまな影響を及ぼします。レジストリやシステムファイルを書き換えたり、破壊されるとWindowsが起動できなくなります。
セーフモードで起動しないときの対処方法
セーフモードにしてもパソコンが起動できない場合は、以下の手順で原因を切り分けます。
システムの修復でシステムファイルを修復し、それでも起動できない場合は物理的な機器の故障を疑います。
パソコンメーカーには、独自の診断プログラムが付属していることが多いので、物理的な機器の故障かどうかを切り分けることができます。
システムの復元を行う
セーフモードが起動できない場合、システム修復ディスクからWindows回復環境(WindowsRE)を起動して、「システムの復元」を実行する方法があります。
システムの復元は、復元ポイントを作成していないと実行できないので復元ポイントを作成済みの方が対象です。
ここで、「Driver Booster」をおすすめいたします。
Driver Booster は、ユーザーにシステム復元機能を提供し、ワンクリックで復元ポイントを作成するソリューションを提供します。さらに、Driver Booster はドライバーの更新中に復元ポイントを自動的に作成し、誤った更新によるシステムのクラッシュを防ぐことができます。
Driver Booster の復元ポイントのリストには、重要な Windows アップデートおよび Windows オプションを通じて手動で作成されたアップデートも表示されるため、Driver Booster からシステムをすばやく復元できます。
手順は以下の通りです。
ステップ1 Driver Boosterをパソコンにダウンロード&インストールしてから起動します。
ステップ2 左枠三番目の「ツール」をクリックして、「バックアップと復元」をクリックします。
ステップ3 レスキューセンターを開いたら、「システム復元」をクリックして、「復元ポイントを作成」を選択します。
システムの復元のやり方については以下の記事を参照してください。
Windows 10 - システムの復元ポイントについて|確認・作成する方法
sfc /scannow コマンドを実行
コマンドを使ってシステムを修復する方法もあります。コマンドを実行する場合も、システム修復ディスクから起動してコマンドプロンプトを呼び出します。
sfc /scannow コマンドを実行することで、Windowsのシステムファイルを修復してくれます。
PCを初期状態に戻す
システムの修復で問題が解決しない場合、パソコンを初期状態に戻すことでシステムをリセットする方法もあります。
「このPCを初期状態に戻す」機能もシステム修復ディスクから実行できます。
個人的に保存した画像や動画、作成したファイルなどは消さずに保持することができますが、インストールアプリやWindowsの設定はリセットされてしまいます。
メーカー独自のチェックプログラムを実行する
システム起動ディスクを使って、システムファイルの修復や回復を試してみても問題が解決しない場合は、機器の物理的な故障を疑います。
パソコンのメーカーが独自で提供している診断ツールを使うことで、ハードディスクやメモリ、CPUなどの不具合を検査してれます。