パソコンを起動しようとしたら、突然「Reboot and select proper boot device」というエラーメッセージが表示されて先に進めなくなった経験はありませんか?このエラーは、パソコンが起動時に正しい起動デバイスを認識できない状態を示しています。

iobitの本記事では、このエラーの原因と8つの具体的な解決策を詳しく解説します。焦らずに順を追って対処することで、多くの場合は問題を解決できます。

「Reboot and Select Proper Boot Device」と表示されるときの主な症状

  • パソコンの電源は入るが、Windowsが起動しない

    黒い画面に白文字で「Reboot and Select Proper Boot Device or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key」と表示され、操作を受け付けない状態になります。

  • キーボードのキーを押しても先に進まない

    指示に従ってキーを押しても画面が変わらず、同じエラーメッセージが繰り返し表示されます。

  • BIOS(UEFI)画面には入れることが多い

    「Delete」キーや「F2」キーなどを押すことでBIOS設定画面には入れる場合が多く、そこからの設定確認が重要になります。

  • ハードディスクやSSDがBIOS上で認識されていない

    起動ディスクそのものが認識されていないケースでは、物理的な接続トラブルやストレージの故障も疑われます

  • OSが入っていない外部メディアが接続されている

    USBメモリや外付けHDDなどが原因で、優先的にそちらを起動しようとしている可能性があります。

黒い画面に白文字で「Reboot and Select Proper Boot Device or Insert Boot Media in selected Boot device and press a key」と表示

「Reboot and Select Proper Boot Device」エラーの主な原因

このエラーが表示される主な原因は以下の通りです:

  1. BIOS/UEFI設定の問題:起動順序の設定ミスや不適切な設定

  2. ハードウェアの接続不良:HDDやSSDの接続ケーブルの緩み、断線

  3. ブートファイルの破損:マスターブートレコード(MBR)や重要なシステムファイルの損傷

  4. 物理的なハードウェア故障:HDDやSSDの物理的な障害

  5. アクティブパーティションの設定ミス:起動パーティションが正しく設定されていない

  6. 外部デバイスの干渉:接続されているUSBメモリなどの外部デバイス

  7. メモリ(RAM)の問題:メモリの接触不良や故障

エラー「Reboot and select proper Boot device」の直し方/対処法

解決策1:外部デバイスを取り外す

最も簡単な対処法として、まずはパソコンに接続されている不要な外部デバイスをすべて取り外してみましょう。

手順:

①パソコンの電源を切る

②USBメモリ、外付けHDD、DVDなどの外部デバイスをすべて取り外す

③マウスとキーボードなど最低限必要なものだけを接続した状態で再起動する

これだけで問題が解決することもあります。

解決策2:BIOSで起動順序を確認・調整する

BIOSの起動順序が間違っていると、正しい起動ドライブが選択されず、エラーが表示されることがあります。

手順:

①パソコンを起動し、画面にメーカーロゴが表示されている間に特定のキー(F2、Del、F10、Escなど)を押してBIOS設定画面に入る

②矢印キーで「Boot」または「Startup」などのタブに移動

③「Boot Order」や「Boot Sequence」を確認し、OSがインストールされているドライブ(HDDやSSD)が最優先になるよう設定

④設定を保存して終了(通常はF10キーを押して「Yes」を選択)

解決策3:起動モードが正しいか確認する

システムがUEFIモードでインストールされているのにBIOSモードで起動しようとしている(またはその逆)場合、起動エラーが発生します。

手順:

①BIOS設定画面に入る

②「Boot Mode」「UEFI/Legacy Boot」などの項目を探す

③システムのインストール形式に合わせたモード(UEFIまたはLegacy)に設定

④変更を保存して再起動

解決策4:BIOSを初期化する

BIOSの設定が何らかの理由で破損していると、正しい起動が妨げられることがあります。初期化することで解決する場合があります。

手順:

①BIOS設定画面に入る

②「Load Default Settings」「Load Setup Defaults」「Load Factory Defaults」などの項目を選択

③確認メッセージが表示されたら「Yes」を選択

④変更を保存して再起動

解決策5:ハードウェア接続を確認する

HDDやSSDへの接続ケーブルが緩んでいたり、故障していたりすると、ドライブが正しく認識されず起動できなくなります。

デスクトップPCの場合:

①パソコンの電源を切り、電源ケーブルを抜く

②PCケースを開け、HDDやSSDのSATAケーブルと電源ケーブルの接続を確認

③必要に応じてケーブルを抜き差しし、しっかり接続されていることを確認

④異なるSATAポートに接続してみる

⑤PCケースを閉じて再起動

ノートPCの場合:

①パソコンの電源を切り、バッテリーを取り外す(可能な場合)

②裏蓋を開け、HDDやSSDの接続状態を確認

③必要に応じて接続部分を清掃し、しっかり固定する

④裏蓋を閉じて再起動

解決策6:ブートファイルを修復する

Windowsの起動に必要なブートファイルが破損している場合は、修復が必要です。

手順:

①Windowsインストールメディア(USBまたはDVD)から起動

②「コンピューターを修復する」→「トラブルシューティング」→「コマンドプロンプト」を選択

③以下のコマンドを順に実行(Legacy BIOSの場合):

  • bootrec /fixmbr

  • bootrec /fixboot

  • bootrec /scanos

  • bootrec /rebuildbcd

④UEFIの場合は以下のコマンド:

  • bcdboot C:\Windows

⑤コマンドプロンプトを閉じて再起動

解決策7:アクティブパーティションを確認・設定する

OSのブートファイルを格納するパーティションが「アクティブ」として正しく設定されていない場合、起動できません。

手順:

①Windowsインストールメディアから「コマンドプロンプト」を開く

②以下のコマンドを順に実行:

diskpart

list disk

select disk 0 (通常はディスク0がシステムディスク)

list partition

select partition X (システムパーティションの番号)

active

exit


③再起動してエラーが解消されるか確認

解決策8:ハードウェア診断とデータ復旧

上記の方法で解決しない場合は、HDDやSSDの物理的な故障が考えられます。

手順:

①可能であれば、別のコンピュータでハードドライブを接続し、データをバックアップ

②ハードウェア診断ツールを使ってストレージデバイスの健康状態を確認

③必要に応じて、データ復旧ソフト(例:Recoverit)を使用してデータを救出

④故障の場合は、HDDやSSDの交換が必要

予防策:「Reboot and Select Proper Boot Device」エラーの再発を防ぐために

定期的なバックアップ:重要なデータは定期的にバックアップを取りましょう

tipsここで、システムデータやドライバをバックアップするツー「Driver Booster」をお勧めします。

「Driver Booster」は、システムをバックアップし、エラーが発生したときにシステムを復元するための非常に簡単な代替手段です。

Driver Booster は、ユーザーにシステム復元機能を提供し、ワンクリックで復元ポイントを作成するソリューションを提供します。さらに、Driver Booster はドライバーの更新中に復元ポイントを自動的に作成し、誤った更新によるシステムのクラッシュを防ぐことができます。

Driver Booster の復元ポイントのリストには、重要な Windows アップデートおよび Windows オプションを通じて手動で作成されたアップデートも表示されるため、Driver Booster からシステムをすばやく復元できます。

手順は以下の通りです。

ステップ1 Driver Boosterをパソコンにダウンロード&インストールしてから起動します。

ステップ2 左枠三番目の「ツール」をクリックして、「バックアップと復元」をクリックします。

ステップ3  レスキューセンターを開いたら、「システム復元」をクリックして、「復元ポイントを作成」を選択します。

システム復元ポイントを作成

BIOS/UEFIの更新:マザーボードメーカーの公式サイトから最新のBIOSアップデートを確認

ディスクの健康状態チェック:定期的にディスクチェックを実行

ハードウェアの適切な管理:急な電源オフを避け、定期的に内部の清掃を行う

システム更新の適切な管理:Windowsアップデートを適切に管理する

まとめ

「Reboot and select proper boot device」エラーは、様々な原因で発生します。この記事で紹介した8つの解決策を順番に試すことで、多くの場合は問題を解決できるでしょう。

ただし、重要なデータが保存されている場合は、無理な操作をせずにまずデータのバックアップを優先することをお勧めします。自己解決が難しい場合や、物理的な障害が疑われる場合は、専門のデータ復旧サービスに相談することも検討してください。