Windows10で設定からWindowsセキュリティ(WindowsDefender)の画面を開こうとすると、反応がなく画面が開かなかったり、画面が真っ白でなにも表示されないケースがあります。
セキュリティが開かない問題は、システムのパフォーマンスや安全性に深刻な影響を与える可能性があります。この問題が発生する原因はいくつか考えられますが、幸いにも対処法も複数存在します。以下に、主要な解決方法を詳しく説明します。
Windowsセキュリティが開かない理由
Windowsセキュリティが開かない理由はさまざまですが、以下のいくつかの要因が考えられます。
システムファイルの破損:
システムファイルが破損していると、Windowsセキュリティが正しく動作しない場合があります。特に、重要なシステムファイルが欠けているか、壊れていると、アプリケーションが開けないことがよくあります。
Windows Update の不具合
最新のWindowsアップデートが正しくインストールされていない場合、またはアップデートによって互換性の問題が発生した場合、Windowsセキュリティが開かなくなることがあります。
他のセキュリティソフトウェアとの競合
サードパーティ製のアンチウイルスソフトやセキュリティソフトウェアがインストールされている場合、それらがWindowsセキュリティと競合して動作を妨げることがあります。これにより、Windowsセキュリティが開かなくなる場合があります。
サービスが停止している
Windowsセキュリティが依存しているサービス(例: Windows Defender Antivirus Service)が何らかの理由で停止していると、アプリケーションが起動しないことがあります。
マルウェアやウイルス感染
マルウェアやウイルスによってシステムが感染している場合、これが原因でWindowsセキュリティが無効化され、開かなくなることがあります。
ユーザープロファイルの問題
ユーザープロファイルが破損していると、そのプロファイルでWindowsセキュリティが正常に動作しなくなることがあります。この場合、別のユーザーアカウントで試すと問題が解決することがあります。
システムの設定ミスや変更
システムの設定が誤って変更されたり、レジストリが不適切に編集された場合、それが原因でWindowsセキュリティが開かなくなることがあります。
ディスクのエラーや損傷
ハードディスクにエラーがある場合、必要なファイルやシステムデータにアクセスできず、アプリケーションが開かなくなることがあります。
これらの要因のいずれか、または複数が組み合わさってWindowsセキュリティが開かない状況が発生する可能性があります。原因を特定するためには、トラブルシューティングが必要です。
システムの再起動
最も簡単で効果的な解決策の一つは、システムを再起動することです。再起動によって、一時的なソフトウェアの不具合やメモリの問題が解消される場合があります。
手順は以降です:
ステップ1 スタートメニューを開きます。
ステップ2 「電源」アイコンをクリックします。
ステップ3 「再起動」を選択します。
システムファイルチェッカー (SFC) の使用
システムファイルが破損している場合、Windowsセキュリティが正常に動作しないことがあります。sfc /scannow コマンドを使って、これを修復することが可能です。このツールを使用すると、欠陥のあるシステムファイルを自動的に検出して修復できます。以下の手順に従って、Windows 10でWindowsセキュリティが開かないエラーを修正してください。
ステップ1 検索ボックスに「cmd」を入力して、コマンドプロンプトを管理者として開きます。
ステップ2 sfc /scannow と入力し、Enterキーを押します。
ステップ3 スキャンが完了するまで待ちます。SFCツールがシステムをスキャンし、コンピューターを再起動します。
DISMツールの使用
SFCスキャンで問題が解決しない場合、DISM (Deployment Imaging Service and Management Tool) を使用して、Windowsセキュリティーエラーを修復することができます。
ステップ1 コマンドプロンプトを管理者として開きます。
ステップ2 以下のコマンドを順に入力して、各エントリの後に「Enter」キーを押します:
DISM /Online /Cleanup-Image /CheckHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /ScanHealth
DISM /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth
ステップ3 コマンドプロンプトウィンドウを閉じます。
ステップ4 エラーが修正されたかどうかを確認するために、PCを再起動します。
サードパーティのセキュリティソフトの影響を確認
他のセキュリティソフトウェアがインストールされている場合、それがWindowsセキュリティと競合している可能性があります。Windows標準のWindowsセキュリティの機能は自動的に無効化されます。
そのため、Windowsセキュリティの機能を使用したい場合は、サードパーティのセキュリティソフトをアンインストールしてください。
サードパーティのセキュリティソフトをアンインストールには、以下の手順で操作します:
ステップ1 「Windowsマーク」をクリックして「設定」を選択します。
ステップ2 左ペインの「アプリ」をクリックします。
ステップ3 右ペインの「インストールされているアプリ]」をクリックします。
ステップ4 アプリ一覧から「サードパーティのセキュリティソフト」の「メニュー(3点アイコン)」をクリックして「アンインストール」を選択します。
ステップ5 確認メッセージが表示されたら「アンインストール」をクリックします。
サードパーティのウィルス対策ソフトをアンインストールできたら、PCを再起動してからWindowsセキュリティが開けるようになったか確認してください。
Windows Updateを確認/実行する
WindowsのシステムまたはWindowsセキュリティに不具合があることが原因で、Windowsセキュリティが正常に開かないケースが考えられます。
Windowsセキュリティは最新のアップデートが適用されていることを前提に動作します。したがって、最新のWindowsアップデートがインストールされているか確認することが重要です。
WindowsUpdateを実行するには、以下の手順で操作してください:
ステップ1 設定 > 更新とセキュリティ > Windows Update に移動します。
ステップ2 「更新プログラムのチェック」をクリックして、「ダウンロード」や「インストール」が表示されたら、クリックしてアップデートを進めます。
WindowsUpdateを実行してシステムを最新の状態にできたら、Windowsセキュリティが開けるようになったか確認してください。