パソコンを起動した際、「パスワードが合っているのにサインインできない」「サインイン画面が表示されない」といったトラブルに直面したことはありませんか?
Windows PCにサインインできない問題は、ハードウェアの異常やシステムエラー、パスワードの入力ミスなど、さまざまな原因で発生します。
IObitの本記事では、「PCにサインインできない」場合の主な原因と、その解決方法をわかりやすく解説します。突然のトラブルでも慌てず対応できるよう、順を追って確認していきましょう。
PCにサインインできない原因は?
PCにサインインできない問題について、一般的な原因は以下です:
パスワード・PINコードの入力ミス
キーボード本体に問題がある
ハードウェア関連の問題
Microsoftアカウントの同期エラー
システムの更新・アップデートの影響
プロファイルの破損
PCにサインインするための対処法
対処法①:キーボードの設定をチェックする
サインイン時にパスワードを入力しても「正しくない」と表示される場合、キーボードの入力設定が変更されている可能性があります。たとえば、日本語配列(JIS)から英語配列(US)に切り替わっていたり、Caps LockやNum Lockの状態が変わっていたりすると、意図した文字が入力されません。
Caps Lockキーがオンになっていないか確認
Num Lockキーがオフになっている場合、テンキーが効かないことがあります
入力欄にカーソルを置いて、メモ帳などでパスワードを試し打ちして確認
「@」や「¥」など記号の位置が違う場合は、キーボード配列(US/JIS)を疑いましょう
もし設定が勝手に変わってしまうことが多いなら、ドライバの不具合やシステム設定の問題が原因かもしれません。キーボードのキーが正常に動作しているかどうかを確認したい場合は、オンラインキーボードテストツールを使用してチェックすることができます。
対処法②:キーボードの状態を確認
パスワードを何度入力しても通らない場合、キーボード自体に不具合がある可能性も考えられます。たとえば、キーが反応しなかったり、違う文字が入力されたりしていると、正しいパスワードでも認識されません。
ハードウェアの接続:USBまたはBluetooth接続のキーボードが正しく接続されているか確認。
物理的な不具合:特定のキーだけ反応しない、複数回押さないと入力できないなどの症状がないか確認。
入力テスト:パスワード欄以外(例:メモ帳や検索ボックス)で文字が正しく入力できるか試す。
外付けキーボードの使用:ノートPCで不具合がある場合、外付けキーボードを使ってみる。
また、ドライバの不具合によってキー入力がおかしくなることもあるため、Driver Boosterなどのソフトでキーボードドライバを自動的に更新・修復するのも有効です。
対処法③:パスワードをリセットする
パスワードが間違っている、もしくは忘れてしまった場合は、パスワードのリセットを行うことでサインインできる可能性があります。以下の手順でリセットを試してみましょう。
Windows アカウントのパスワードをリセットする手順(Microsoft アカウントの場合):
1.サインイン画面で「パスワードを忘れた場合」をクリック
2.登録しているメールアドレスまたは電話番号に確認コードが送信されます
3.コードを入力し、新しいパスワードを設定すれば完了です
ローカルアカウントを使用している場合:
1.Windows 10以降では、セキュリティの質問に答えることでパスワードをリセットできます(設定してある場合)。
2.セーフモードで起動して新しい管理者アカウントを作成する方法もありますが、やや上級者向けです。
対処法④:セーフモードでサインインする
通常のサインインができない場合でも、セーフモードならログインできることがあります。セーフモードでは、Windowsが必要最低限のドライバーと機能のみで起動するため、トラブルの原因を切り分けるのに非常に役立ちます。
1.パソコンの電源を入れ、起動中に電源ボタンを長押しして強制終了(これを3回繰り返す)
2.「自動修復を準備しています」という画面が表示されたら、「詳細オプション」→「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「スタートアップ設定」→「再起動」を選択
3.再起動後、オプション番号「4」または「5」を選択(ネットワーク付きセーフモードの場合は「5」)
4.セーフモードが起動し、サインイン画面が表示されます
対処法⑤:専用ソフトDriver Boosterを使って不具合を修正する【おすすめ】
Windowsの起動やアカウント関連の不具合は、Driver Boosterのようなドライバ診断・修復ソフトを活用すると、根本的な原因を特定しやすくなります。このツールは、古いドライバや不安定なスタートアップ項目を自動で検出・修復ことができ、PCが安定動作する環境を整えることが可能です。
Driver Boosterをダウンロードしてエラーコードを検出し、効果的なツール「デバイスエラーを修正」を使って修復することができます。
ドライバーを更新・再インストールする
古いドライバーや互換性のないドライバーはエラーの原因となります。最新のドライバーをダウンロードし、定期的にソフトウェアを更新してください。Driver Boosterもすべてのドライバーを最新バージョンに自動更新し、Windowsシステムの問題をより迅速かつ簡単に修正しましょう。
「Driver Booster」でドライバを更新する手順は以下です:
ステップ1 Driver Boosterを無料ダウンロードして、インストールします。
ステップ2 起動して、インターネットフェスにある丸い赤「スキャン」ボタンをクリックします。すると、パソコンのドライバ状態をスキャンします。
ステップ3 スキャンが終わった後、更新できるドライバが一覧されます。グラフィックドライバの右側にある更新ボタンをクリックだけで完了です。
対処法⑥:PINコードをリセットする
Windowsにサインインしようとした際に「PINが間違っています」や「PINでサインインできない」と表示される場合、PINコードのリセットが有効な対処法です。特にMicrosoftアカウントを使っている場合は、簡単な手順でPINを再設定できます。
1.PINをリセットする手順(Windows 11 / 10):
2.サインイン画面で「PINを忘れた場合」または「PINをリセット」をクリック
3.Microsoftアカウントのパスワードを入力し、本人確認を行う(メールまたはSMSで認証コードを受け取る)
4.認証が完了したら、新しいPINコードを設定
5.設定完了後、PINでサインインが可能になります
対処法⑦:システムの自動修復を実行する
PCにサインインできない、または起動時にエラーが表示される場合、Windowsの自動修復機能を活用することで、問題を自動的に検出・修正できる可能性があります。自動修復は、起動に関する重要な設定やファイルの問題をスキャンし、修復を試みる機能です。
1.サインイン画面で電源マークをクリックしながら、**Shiftキーを押したまま「再起動」**を選択
2.「オプションの選択」画面で「トラブルシューティング」を選ぶ
3.次に「詳細オプション」→「スタートアップ修復(自動修復)」を選択
4.対象のWindowsインストールを選び、処理が自動的に開始されます
処理には数分かかることがあります。完了後にPCが自動で再起動され、正常にサインインできるか確認しましょう。
対処法⑧:システムの復元を試す
PCが突然サインインできなくなったり、起動後に不具合が発生するようになった場合は、システムの復元を試すのも有効な方法です。これはPCの状態を過去の正常な状態(復元ポイント)に戻す機能で、ファイルや個人データには影響を与えず、システム設定やドライバーのみを巻き戻すことができます。
1.サインイン画面で電源アイコンをクリックしながら、Shiftキーを押したまま「再起動」
2.「オプションの選択」画面が表示されたら、「トラブルシューティング」→「詳細オプション」→「システムの復元」を選択
3.復元ポイントの一覧が表示されるので、不具合が発生する前の日付を選んで「次へ」をクリック
4.指示に従って復元を開始し、完了後にPCが自動で再起動されます
まとめ
PCにサインインできないというトラブルは非常に焦りますが、落ち着いて原因を一つずつ確認すれば、多くの場合は自力で解決可能です。
特に「セーフモード起動」や「復元機能」、そして信頼できる修復ツールの活用は強力な手段です。
サインインの問題が繰り返す場合は、ハードディスクやSSDの劣化、ドライバの不具合の可能性もあるため、定期的なメンテナンスやバックアップの習慣化も忘れずに。