Windows 11/10で「0x800F0950」エラーが表示され、作業が中断されて困った経験はありませんか?このエラーはシステム設定や更新不具合が原因で発生することが多いですが、適切な手順を踏めば解決可能です。IObitの本記事では、初心者でも実践できる修正方法をわかりやすく解説します。

0x800F0950エラーとは

0x800F0950エラーは、Windows 10やWindows 11で .NET Frameworkのインストールや更新を行う際に発生するエラーコード です。表示されると、インストールが途中で止まったり、更新が完了できない状態になります。

このエラーコードは以下の状況で発生します:

  • .NET Framework 3.5のインストール時

  • Windows言語パックのインストール時

  • Windows機能の有効化/無効化時

  • Windows Updateプロセス中

 .NET Frameworkのインストールや更新を行う際に発生するエラー

0x800F0950エラーが発生する主な原因

  • Windows Updateコンポーネントの不具合

    更新に必要なサービスやキャッシュが破損している場合。

  • システムファイルの破損

    .NET Frameworkや関連ファイルに不整合がある場合。

  • ネットワークや権限の問題

    管理者権限で実行していない、または通信が遮断されている場合。

.NET Framework 3.5関連のエラー修正方法

方法1: 最新の.NET Frameworkをインストール

最新バージョンの.NET Framework(現在は4.8)をインストールします:

Microsoft公式サイトからダウンロードページにアクセスします。

②最新の「.NET Framework」を選び、「ダウンロード」ボタンをクリックします。

③ダウンロードしたファイルを右クリックし、「管理者として実行」を選択します。

➃インストールウィザードに従い、必要な手順を進めます。

⑤インストール完了後、再起動することで変更が反映されます。

方法2: Windows機能から.NET Framework 3.5を有効化

①コントロールパネル → プログラムと機能を開く

②左側の「Windowsの機能の有効化または無効化」をクリック

③「.NET Framework 3.5(.NET 2.0および3.0を含む)」にチェックを入れる

➃「OK」をクリックして完了まで待つ

⑤システムを再起動

Windows機能から.NET Framework 3.5を有効化

方法3: DISMコマンドでインストールメディアを使用

0x800F0950エラーは、Windows Updateや.NET Frameworkのコンポーネントが破損している場合に発生します。DISMコマンドを使って、インストールメディアを参照しながら修復することで、エラーを解消できます。

①USBメモリやISOファイルでWindows 10/11のインストールメディアを用意します。

ISOファイルの場合は右クリックして「マウント」を選択するとドライブとして認識されます。

②「スタート」→「cmd」と入力→右クリックで「管理者として実行」を選択。

③DISMコマンドを入力:

  • DISM.exe /Online /Cleanup-Image /RestoreHealth /Source:D:\Sources\sxs /LimitAccess

tips

D: はインストールメディアがマウントされているドライブに置き換えてください。

/LimitAccess はWindows Updateサーバーを使用せず、ローカルメディアのみで修復する指定です。

➃処理が完了するまで待機、処理には数分〜数十分かかることがあります。

完了後、「操作は正常に完了しました」と表示されれば修復成功です。

⑤PCを再起動して再確認

方法4: システムファイルチェック

SFC(System File Checker)は、Windowsに標準搭載されているシステムファイルの検証・修復ツールです。破損したファイルや欠損ファイルを自動で検出し、必要に応じて修復してくれます。0x800F0950エラーの原因がシステムファイルの破損にある場合、SFCで修復することで問題解決につながります。

①「スタート」→「cmd」と入力→右クリックで「管理者として実行」を選択。

②SFCコマンドを入力:

  • sfc /scannow

③検証・修復を待つ、数分〜数十分かかる場合があります。

➃「Windowsリソース保護により破損したファイルが見つかり、正常に修復されました」と表示されれば完了です。

⑤修復後にPCを再起動して、変更を反映させます。

システムファイルチェック

sfc /scannowが動作しない場合は、、このきじをご参照ください。

方法5: 以前の.NET Frameworkの残りを削除する

古い.NET Frameworkの残留ファイルや設定が原因で、インストールや更新時にエラー(例:0x800F0950)が発生することがあります。これを削除して環境をクリーンにすることで、エラーの発生を防ぎやすくなります。

①「スタート」→検索バーに「コントロールパネル」と入力

②「プログラム」→「プログラムと機能」を選択

③一覧から不要な古い.NET Frameworkを探します(例:4.5以前)

➃選択後、「アンインストール」をクリックし、画面の指示に従います

⑤残留フォルダを手動で削除(必要に応じて)

以下のフォルダを確認し、残っていれば削除:

  • C:\Windows\Microsoft.NET\Framework

    C:\Windows\Microsoft.NET\Framework64

⑥削除後に再起動して変更を反映させます

方法6:Windows Updateトラブルシューティングツールを実行する

①「スタート」メニューを開き、「設定(歯車アイコン)」を選択。

②「更新とセキュリティ」→「トラブルシューティング」→「追加のトラブルシューティングツール」をクリック。

③「Windows Update」を選び、「トラブルシューティングツールの実行」を押す。

➃指示に従って修復を実行する。

これにより、更新関連の問題が自動的に検出され、修正される場合があります。

言語パック関連のエラー修正方法

方法1: クリーンブート状態で実行

①Win + Rキーを押し、「msconfig」と入力

②全般タブで「スタートアップのオプションを選択」

③「システムサービス」と「スタートアップ項目」のチェックを外す

➃サービスタブで「Microsoftサービスを表示しない」にチェック

⑤「すべてを無効にする」をクリック

⑥システムを再起動して言語パックをインストール

方法2: Windows Updateキャッシュをクリア

①C:\Windows\SoftwareDistribution\Downloadに移動

②フォルダ内のすべてのファイルとフォルダを削除

③SoftwareDistributionフォルダ内のファイル(フォルダ以外)も削除

➃言語パックを再度ダウンロード

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方法3: Windows Updateサービスの設定確認

①Win + Rキーを押し、「services.msc」と入力

②Windows Updateサービスを検索してダブルクリック

③スタートアップの種類を「自動(遅延開始)」に設定

➃「適用」をクリックして確認

方法4: 従量制接続の確認

①設定 → ネットワークとインターネット → 状態

②使用中のネットワーク接続の「プロパティ」をクリック

③「従量制課金接続」がオフになっていることを確認

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方法5: 日付と時刻の設定確認

①設定 → 時刻と言語 → 日付と時刻

②「時刻を自動的に設定する」をオンにする

システムを再起動

まとめ

これらの方法を順番に試すことで、ほとんどのケースで0x800F0950エラーを解決できます。エラーが継続する場合は、ハードウェアの問題やより深刻なシステム破損の可能性があるため、専門家に相談することをお勧めします。