インターネットを利用していると、突然「502 Bad Gateway」というエラーメッセージが表示され、ウェブサイトにアクセスできなくなった経験はありませんか？このエラーは、サーバー間の通信に問題が発生したときによく起こります。
Iobitのこの記事では、「502 Bad Gateway」エラーの基本的な仕組みから、すぐに試せる10の具体的な解決策までを初心者にも分かりやすく解説します。
「502 Bad Gateway」とは？基本知識を理解する
502 Bad Gatewayの意味
502 Bad Gatewayの意味は何ですか？
「502 Bad Gateway」とは、主にウェブサーバー同士の通信エラーによって発生するHTTPステータスコードの一つです。具体的には、「ゲートウェイ（仲介するサーバー）が、上流のサーバーから無効な応答を受け取った」という意味です。
わかりやすく説明すると：
あなた（ユーザー）がブラウザでウェブサイトにアクセスすると、そのリクエストは中継サーバー（リバースプロキシやCDNなど）を通じて本来のウェブサーバーに送られます。しかし、途中でうまく通信ができなかった場合、その中継サーバーが「502 Bad Gateway」というエラーを返してくるのです。
類似エラーとの違い
「502 Bad Gateway」エラーが発生する主な原因
このエラーが表示される主な原因は以下の通りです：
サーバー側の問題
上流サーバーのダウン - アプリケーションサーバーやデータベースサーバーが停止
サーバー過負荷 - アクセス集中によりサーバーが応答できない状態
設定ミス - プロキシやロードバランサーの設定に問題
ネットワーク接続問題 - サーバー間の通信が切断
一時的な問題
メンテナンス中 - サーバーの定期メンテナンス
アップデート作業 - システム更新による一時的な停止
DNS問題 - ドメイン名解決の問題
このように、エラーの根本的な原因はユーザー側ではなく、サーバーやネットワークにあることが多いです。
「502 Bad Gateway」エラーを解決するには（10の方法）
解決策1：URLを再確認する
まずは、URLが正しいことを再確認してください。リンクをクリックした場合でも、ドメイン名が正しいことを確認してください。リンクを作成した人が入力ミスをしている可能性があります。URLが有効かどうかわからない場合は、検索エンジンを使って検索してください。
解決策2：ページの再読み込み（最優先）
ウェブサイトが過負荷状態の場合や一時的な不具合が発生している場合は、ページを再読み込みするだけで「502 Bad Gateway」エラーを修復できる場合があります。
エラー画面が出た状態で、キーボードの「F5キー」を押してページを再読み込みできます。または、ブラウザの「更新」アイコンをクリック。
解決策3：インターネット接続を確認・再起動する
ネットワークの一時的なトラブルで502エラーが発生することがありますので、インターネット接続をチェック必要があります。
①Wi-FiやLANケーブルの接続状態をチェック。
②モデムやルーターの電源を一度切って、数分後に再起動。
解決策4：シークレットモードで開いてみる
通常、502 Bad Gateway エラーはすぐに消えます。再読み込みしても問題が解決せず、URL が正しく、サーバーが稼働しているように見える場合は、ブラウザにキャッシュされたウェブページに問題がある可能性があります。その場合は、シークレット モードを使用してウェブページを読み込む。
関連記事 >> PCのブラウザでシークレットモードを開き方
解決策5：ブラウザのキャッシュを削除する
ブラウザのキャッシュを削除する
古いキャッシュが原因でエラーが発生している場合、これで改善されます。
手順は以下です（Google Chromeの例）：
①右上の「︙（メニュー）」をクリック。
②「設定」の中で「プライバシーとセキュリティ」を開いて、「閲覧履歴データの削除」をクリックします。
③「キャッシュされた画像とファイル」にチェックを入れて「データを削除」。
関連記事 >>PCのキャッシュとブラウザのキャッシュをクリアする方法
解決策6：他のブラウザを試す
Google Chrome、Microsoft Edge、Firefoxなど、別のブラウザまたはデバイスでウェブページを読み込んでみる。
ブラウザ固有のエラーや拡張機能の影響を確認するために有効です。これでエラーが発生しない場合は、ブラウザの拡張機能が原因になっている可能性があります。原因となっている拡張機能を特定するには、サイトが正常に開くかどうかをチェックしながら、一つずつ拡張機能を無効化にしてください。
解決策7：DNSキャッシュをクリアする
502 Bad Gateway エラーの原因は、ブラウザのキャッシュではなく、キャッシュされたDNSレコードである場合があります。このエラーメッセージは、以下の方法で解消できます。
DNSキャッシュをクリアするには、シークレットモードの履歴をクリアするのと同じ手順で実行できます。
Windowsの場合：
①検索バーで「コマンドプロンプト」を検索し、「管理者として実行」をクリックします。
②次のコマンドを入力します：「ipconfig /flushdns」そしてEnterキーを押します
解決策8：DNS設定を変更する（Google Public DNS）
手順（Windowsの場合）：
①「コントロールパネル」を開いて、「ネットワークと共有センター」をクリックします。
②「アダプターの設定の変更」をクリックして、使用中のネットワークを右クリック →「プロパティ」。
③「インターネット プロトコル バージョン 4 (TCP/IPv4)」を選択して「プロパティ」をクリックします。
④「次のDNSサーバーのアドレスを使う」を選び、下記を入力：
優先DNSサーバー：8.8.8.8
代替DNSサーバー：8.8.4.4
⑤「OK」をクリックして設定を保存します。
ここでは、DNSサーバーを素早く簡単に変更できる無料のPC最適化ソフトウェア、Advanced SystemCareのご利用をお勧めします。
IObitからAdvanced SystemCareをインストールしたら、起動して右上のツールボックスアイコンをクリックします。
「DNSプロテクター」をクリックし、保護機能を有効にします。
「Google Public DNSサーバー」を直接選択するか、IPアドレスを手動で入力してください。
解決策8：プロキシサーバー、VPN、ファイアウォールを確認する
プロキシサーバー、VPN、またはファイアウォールの設定が間違っていると、502 Bad Gateway エラーが発生する場合があります。プロキシまたはVPN接続を手動で設定している場合は、設定中にエラーが発生していないか確認することをお勧めします。ファイアウォールの設定も同様です。
プロキシサーバーまたはVPNサーバーの過負荷も原因として考えられます。別のサーバーに接続（または有料のプロキシサーバーまたはVPNプロバイダーに切り替え）して、ウェブページを再度読み込み直してみてください。
解決策10：カスタマーサポートに連絡する
最後に、最後に、502 Bad Gateway エラーが発生しているサーバーのカスタマーサポートに問い合わせることもできます。レンタルサーバーやクラウドサービスの管理画面にログインして、サポート窓口からエラーの詳細を問い合わせ。自力で解決できない場合は、プロに相談するのが最も確実です。
まとめ
「502 Bad Gateway」エラーは、原因が多岐にわたるため焦ってしまいがちですが、今回ご紹介した10のステップを試すことで、多くのケースは解消可能です。
とくに、ブラウザやDNSの設定変更はすぐに試せる対策なので、ぜひ実践してみてください。
また、Webサイトを運営している方は、サーバーやCMSの見直しも重要なポイントになります。
