Windowsユーザーの中には、PC起動時に突然 「BlinitializeLibrary failed 0xc00000bb」 と表示され、Windowsが立ち上がらなくなるケースがあります。

この 0xc00000bbエラー は、ブート構成やUEFI設定、ハードウェア認識に問題がある際に発生しやすく、特に 0xc00000bb Windows 起動エラー として多く検索されています。

IObitの本記事では、原因と具体的な解決ステップを、PC初心者でも理解できる形で丁實にまとめました。

0xc00000bbエラーとは?

0xc00000bbエラーとは、Windowsのブート構成要素が正常に読み込めず、システム起動ができない状態を示すエラーです。特に以下の状況で発生しやすくなります:

エラー表示例

よくある発生タイミング:

  • Windows Update後

  • SSD/HDD交換直後

  • BIOS/UEFI設定の変更後

  • GPU交換や自作PC組み替え後

  • ブート領域破損時

0xc00000bbエラーが発生する主な原因

初心者でも理解できるよう、代表的な原因を整理しました。

以下が代表的な要因です:

  1. UEFI・Secure Boot設定の不一致:アップデートや設定変更で発生しやすい

  2. BCD(Boot Configuration Data)の破損:ブート領域の不整合が原因

  3. GPU/ハードウェア交換後の認識問題:グラフィックボード変更後に多い

  4. BIOS設定初期化:CMOSリセット後に起こることも

方法1:グラフィックボードの接続確認・オンボード出力への切り替え

BIOSがGPUを正しく認識できていないことが原因の場合が多く、オンボード出力に切り替えることで認識がリセットされます。

1.パソコンを完全にシャットダウン

2.電源ケーブルを抜く、グラフィックボードを一旦取り外す

3.モニターケーブルをマザーボードの映像出力端子(オンボード)に接続

5.電源を入れて起動を試みる

6.正常に起動したら、シャットダウン後にグラフィックボードを再装着(必要に応じてBIOSでグラフィック設定を確認)

方法2:BIOSで4Gデコードを有効にする

複数の強力なGPUを使用している場合に有効です。

1.電源投入直後にF2、Del、F10など(メーカーによって異なる)を連打してBIOSに入る

2.「Advanced」または「Peripheral」タブに移動

3.「Above 4G Decoding」または「4G Decoding」を探す

4.この設定を「有効(Enabled)」に変更

5.F10キーで保存して終了

tips

注意: メーカーによって表記が異なります

EVGA製:「EVGA Support」

MSI製:「Above 4G Memory/Crypto Currency Mining」

方法3:セキュアブートを無効にする

Windows 8以降で有効になっているセキュアブートが原因の場合があります。

1.BIOSセットアップに入る

2.「Security」または「Boot」タブを開く

3.「Secure Boot」を探して、「無効(Disabled)」に設定

4.設定を保存して再起動

方法4:BIOSを初期化(デフォルトに戻す)

設定の不整合が原因の場合、BIOS設定を工場出荷状態に戻します。

1.BIOSセットアップに入る

2.「Exit」タブまたは「Save & Exit」を選択

3.「Load Optimized Defaults」または「Load Setup Defaults」を選択

4.変更を保存して再起動

方法5:MBRの修正とBCDの再構築

ブート構成データが破損している場合の対処法です。

1. Windows回復環境に入る

2. コマンドプロンプトを開く:

「トラブルシューティング」→「詳細オプション」

「コマンドプロンプト」を選択

3. 以下のコマンドを順番に実行:

  • Copybootrec.exe /fixmbr

    bootrec.exe /fixboot

    bootrec.exe /scanos

    bootrec.exe /rebuildbcd

4. 完了後、コマンドプロンプトを閉じて再起動

よくある質問(FAQ)

Q1:0xc00000bbエラーは再発しますか?

BIOS設定変更やハードウェア構成が変わった場合に再発する可能性があります。特にUEFIブートとCSM設定の不一致が原因となりやすいため、構成変更時は設定確認をおすすめします。

Q2:0xc00000bbエラーはSSD故障が原因になる?

はい、起動ディスクの読み込み異常が原因となるケースがあります。SMART診断や別ポート接続で切り分け可能です。

Q3:Windowsアップデート後に0xc00000bb Windowsエラーが出た場合は?

アップデートでブート構成が書き換わった可能性があります。BCD修復コマンドが有効です。

Q4:グラフィックボード交換後に発生したら?

GPU認識とUEFI設定の競合が疑われます。CSM設定変更が特に効果的です。

Q5:エラー画面から先に進めない場合は?

回復メディアまたは別PCでインストールUSBを作成することで対処できます。

まとめ

0xc00000bbエラーは深刻に見えますが、多くの場合はBIOS設定やグラフィックボードの認識問題で解決できます。

この文章ご紹介した方法で約80%のケースは解決します。それでも解決しない場合は、ブート構成データの修復やWindowsの修復インストールを試してください。

作業前には必ずデータのバックアップを取ることをお忘れなく!