Windows 11の最新バージョンでは、「Copilot in Windows」というAIアシスタント機能がデフォルトで搭載されています。この機能はチャット形式でのサポートや作業の補助をしてくれる便利な存在ですが、「あまり使わない」「常に画面に表示されていて邪魔」などの理由から、無効化したいと考えている方も少なくありません。

IObit本記事では、「Copilot in Windows」を完全に無効化・アンインストールする具体的な手順をわかりやすく解説します。専門的な知識がなくても対応できるように丁寧に説明しますので、ぜひ参考にしてください。

Copilot in Windowsとは?

Copilot in Windowsは、Microsoftが提供するAIベースのアシスタントで、ユーザーの質問に応じて操作のサポートをしたり、設定変更を支援したりする機能です。Windows 11の「更新プログラム」や「タスクバー」に統合されており、タスクバー上にアイコンが表示されているのが特徴です。

Copilotをアンインストールしても大丈夫?

はい、Copilot in Windowsをアンインストール(または無効化)しても基本的には問題ありません。CopilotはWindowsの補助機能であり、OSの根幹に関わる重要なコンポーネントではないため、削除や無効化によってシステムが不安定になることはありません。

Copilotを使わないことで、個人情報がMicrosoftのAIに送信されるリスクも回避できます。グループポリシーやレジストリを戻せば、いつでも再度有効化することも可能です。

tips

⚠️ 注意点・制限事項

将来的なWindowsアップデートで復活する可能性がある:Microsoftが再度自動で有効化する場合があるため、更新後は再確認が必要です。

Copilotを無効化・削除する前に確認すべきこと

  1. バージョンの確認:Copilotを無効化できるのはWindows 11のバージョン23H2以降です。

  2. [設定] > [システム] > [バージョン情報] で確認してください。

  3. 管理者権限のあるアカウントで作業を行う必要があります。

方法1:設定からCopilotの表示をオフにする(簡易な非表示)

①Copilotを完全に削除するわけではありませんが、タスクバー上から非表示にする方法です。

②[スタート] メニューから [設定] を開く

③[個人用設定] > [タスクバー] を選択

④「Copilot(プレビュー)」のスイッチを「オフ」にする

これでタスクバー上にCopilotのアイコンは表示されなくなります。

方法2:グループポリシーエディターでCopilotを無効化する(Pro版以上のみ)

Windows 11で グループポリシーエディターを使ってCopilotを無効化する方法 は、以下の手順に従えば簡単に行えます。企業や教育機関のPC、Pro・Enterpriseエディションをお使いの方におすすめの方法です。

①「Windowsキー + R」 を押して「ファイル名を指定して実行」ダイアログを開く

②「gpedit.msc」と入力してEnter

③[ユーザーの構成] > [管理用テンプレート] > [Windowsコンポーネント] > [Windows Copilot]

④「Windows Copilotをオフにする」を有効に設定

⑤設定後、PCを再起動することで反映されます。

方法3:レジストリエディターでCopilotを無効化する(Home版向け)

Homeエディションでは、レジストリを編集することでCopilotを無効化できます。作業前にレジストリのバックアップを推奨します。

①「Windowsキー + R」 を押して「regedit」と入力

②以下のパスに移動:

  • HKEY_CURRENT_USER\Software\Policies\Microsoft\Windows

③「Windows」キーを右クリックして「新規」>「キー」で「WindowsCopilot」を作成

④「WindowsCopilot」を右クリックして「新規」>「DWORD(32ビット)値」で「TurnOffWindowsCopilot」という名前の値を作成

⑤値をダブルクリックし、値のデータを「1」に設定

レジストリエディターでCopilotを無効化する

設定後、PCを再起動してください。

方法4:コマンドでCopilotを無効化(PowerShellまたはCMD)

上級者向けですが、コマンドラインから直接Copilotを無効化することも可能です。

①管理者としてPowerShellを起動

②以下のコマンドを実行:

  • reg add "HKCU\Software\Policies\Microsoft\Windows\WindowsCopilot" /v TurnOffWindowsCopilot /t REG_DWORD /d 1 /f

これで同様にCopilotが無効になります。

よくある質問(FAQ)

Copilotをアンインストールしても再インストールできますか?

はい、再インストール(再有効化)は可能です。PowerShellまたはグループポリシーエディターを使えば、後からCopilotを再度有効化することができます。必要に応じて元の状態に戻せるので安心です。

グループポリシーエディターが開けないのですが、どうすればいいですか?

Windows 11 Homeエディションでは、標準でグループポリシーエディター(gpedit.msc)は使用できません。ProまたはEnterpriseエディションをご利用の場合のみ使用可能です。HomeユーザーはPowerShellやレジストリエディターを使うことで代用できます。

Copilotが勝手に起動して困っています。無効化で解決できますか?

はい、グループポリシーエディターまたはレジストリ編集でCopilotを無効化することで、勝手に起動するのを防げます。また、タスクバーからアイコンを非表示にすることで、意図せずクリックして起動してしまうことも防止できます。

Copilotを削除してもWindowsアップデートで戻ってきますか?

はい、一部の累積アップデートでCopilotの機能が再び有効になることがあります。そのため、削除後も継続的にチェックし、必要であれば再度無効化設定を行うことが推奨されます。

まとめ

Copilot in Windowsは便利な反面、使い方によっては不要に感じることもあるでしょう。今回ご紹介した方法を活用すれば、簡単にCopilotを無効化・削除できます。自分の使い方に合わせて最適な設定を選び、快適なPC環境を整えましょう。