パソコンを購入したばかりのころはスムーズに使用できていたのに、長く使っていると起動や動作が重くなり、遅くて使いにくく感じることがあります。パソコンが重くなるにはいくつかの原因が考えられ、問題改善には原因に合った対策を取ることが大事です。そこで、この記事では主な原因とその対策、最終手段となる初期化の方法についても詳しく説明します。

目次

1.パソコンが遅くなる主な原因

1-1.ディスククリーンアップをおこなっていない
1-2.常駐プログラムが多い
1-3.ウィルス、スパイウェアに感染している
1-4.ハードディスクに問題がある


2.遅い・重いを解消する方法

2-1.ハードディスクの空き領域を増やす
2-2.不要な常駐プログラムを無効化する
2-3.ウィルス・スパイウェアを駆除する
2-4.ハードウェアの種々の対策
2-5.高速&快適化アプリを活用する


3.最終手段!初期化を実行する

3-1.初期化には十分な時間の余裕を持つ
3-2.初期化する前にやっておくべき準備を整える
3-3.初期化を実行する


4.初期化完了後にするべきこと

【まとめ】パソコンの「遅い・重い」を解決する初期化は慎重に!


1.パソコンが遅くなる主な原因

パソコンユーザーであれば、起動が遅い、動作が重いといったトラブルを経験したことがある人は多いでしょう。これらは、パソコンを長く使っていると起こりやすい典型的なトラブルです。ここでは、トラブルの主な4つの原因とそれぞれの対策について挙げていきます。


1-1.ディスククリーンアップをおこなっていない

使用期間が長いほどパソコンを重く感じることがあるのは、パソコンに不要なファイルが多く保存されていることが原因と考えられます。新たなソフトを入れるなど意図的にファイルなどを増やす動作をしていなくても、パソコンを使用しているとさまざまなゴミやファイルが残され溜まっていきます。たとえば、アプリで作成される一時ファイルやブラウザでWebページを閲覧した際に作られるインターネット一時ファイル(キャッシュ)などです。

また、データが保存される際に、移動や削除を繰り返し行うことで複数の場所に保存されてしまう断片化もパソコンではよく発生する現象で、パソコンの動作を鈍らせる原因となります。ファイルに断片化が起きると、読み書きするたびに複数の保存先へのアクセスが必要となるからです。ファイルの保存が進みどんどんと溜まっていく状態を放置した場合、ハードディスクの空き領域を圧迫してしまうので、動作が遅くなってしまいます。そのため、このようなケースでは、定期的にディスククリーンアップをする方法が有効です。


1-2.常駐プログラムが多い

インストールしているソフトが多い場合にも、パソコンは重くなりやすいので要注意です。パソコンを起動するたびに、たくさんの常駐プログラムが一斉に立ち上がることがパソコンの動作を遅くします。常駐プログラムとは、更新ソフトやセキュリティソフトなどが挙げられます。

パソコンの起動時に自動的に立ち上がるように設定されているもので、常駐ソフトとも呼ばれます。パソコンのトップ画面右下に位置し、タスクバーの右のほうにあるタスクトレイを見ると表示されているアイコンは常駐ソフトです。これらのソフトは、一時ファイルのケースと同様に、ディスクを圧迫する存在となっています。

さらに、メモリも圧迫するため、パソコンが重くなり動作を遅くさせる原因となるものです。常駐プログラムの多さによって重くなってしまったメモリの空き容量を増やすためには、常駐ソフトを無効化することが手っ取り早い方法となります。


1-3.ウィルス、スパイウェアに感染している

段々と重くなっている場合とは異なり、あるときから急に動きが遅く感じた場合には、ウィルスやスパイウェアへの感染を疑う必要があります。このケースでは、広告やポップアップ画面が突然表示されたり、知らないうちにブラウザなどの設定が変わっていたりといった症状も併せて起こることが通常です。特に、スパイウェアは目に見える症状がなく、正常にプログラムが動作しているように見えるため、気を付けなければいけません。

フリーソフトウェアや音楽再生プログラムをダウンロードした際などに、ユーザーの承認なしでコンピューターへと不正侵入していることがあります。感染への疑いが少しでもある場合には、無料のセキュリティソフトなどを使ってチェックをしておくと安心です。


1-4.ハードディスクに問題がある

ハードディスクに何らかのトラブルがあり、パソコンが故障してしまうケースは多く見られます。動作が遅い場合も例外ではなく、ハードディスクが原因となっていることは少なくありません。ハードディスクはパソコンのデータを保存するところであるため、さまざまなファイルがあります。この保存されたファイルに破損が生じていたり、断片化を起こしていたりすることによって、パソコンの起動や動作に影響を与える場合があるのです。

そのようなトラブルが生じるのは、そもそもハードディスクのスペックの低さに原因があります。スペックとは性能や機能のことを意味し、容量もその1つです。ハードディスクの容量は多ければ多いほど記憶できる領域が増えるので、データの読み書きが速くなります。反対に、スペックが低く、空き容量が極端に少なければ、データを読み書きする速度も下がってしまうのです。問題なくパソコンを使用したいなら、ハードディスクの空き容量は10~20%以上を確保しておくことが必要となります。

2.遅い・重いを解消する方法

パソコンが遅くなる原因と対策がわかったら、実際に改善に向けた行動を起こすことが必要です。そこで、ここからは、それぞれの原因をしっかりと取り除くための具体的な方法について説明します。


2-1.ハードディスクの空き領域を増やす

ディスククリーンアップとは、ハードディスクのなかにある不要なファイルを削除する機能です。知識の浅い人が自分で個別にファイルを整理すると、パソコンを使用するために必要となるファイルまで捨ててしまう可能性もあります。しかし、ディスククリーンアップなら安全にファイルを削除し、ディスクの空き領域を増やすことが可能です。

具体的な方法はOSによって異なっているものの、Windows10の場合だと2つの方法があります。1つ目の方法では、エクスプローラーを立ち上げて「PC」を表示させ、「Cドライブ」を選択することが最初のステップです。続けて、画面上部にあるリボンから「ドライブツール」タブを選びクリックし、そのすぐ下にある「管理」グループの「クリーンアップ」を選ぶと、ハードディスク内の掃除が始まります。

もう1つの方法は、スタートメニューから「Windows管理ツール」を開き、いくつか表示されているなかの「ディスククリーンアップ」をクリックして、起動させる方法です。さらに、Windows10の場合には、ストレージセンサー機能も設定できます。ストレージセンサーとは空き領域を管理できる機能です。ディスクの空き領域を自動的に増やすことができるため、便利に使えます。設定するためには、まず「スタート」メニューのなかから「設定」をクリックし、Windowsの設定画面を開きましょう。

次に、設定画面にある「システム」をクリックしたら、「ストレージ」が左メニューに表示されるので選択し、開いた画面内で「ストレージセンサー」のスイッチをオンにすると設定完了です。ストレージセンサーの起動が開始され、ディスクの空き領域が少なくなったときに、自動で不要なファイルが削除されるようになります。


ディスククリーンアップをおこなう方法


1. タスクバーから「エクスプローラー」をクリックし、画面左側のナビゲーションウィンドウから「PC」をクリックします。
2. ディスククリーンアップを行うドライブを選択し「ドライブツール」タブをクリックし、「管理」グループの「クリーンアップ」をクリックします。
3. 「ディスククリーンアップ」が表示されます。
4. 「削除するファイル」内の削除したくない項目のチェックを外し「OK」をクリックします。
ディスククリーンアップ

2-2.不要な常駐プログラムを無効化する

特に動作が重い現象が起動時に見られる場合には、常駐アプリケーションを無効にすることで改善できることがあります。常駐アプリケーションの無効化を実行するには、タスクマネージャーを起動することが必要です。Windows10の場合、メニューのなかから「タスクマネージャー」を選んでクリックすれば開くことができます。

メニューは画面下部のタスクバー上にポインターを合わせ、右クリックすると表示されるものです。次に、開いたタスクマネージャーの画面から「スタートアップ」を選択し、表示されたプログラムの一覧のなかから不要なものを無効化していきましょう。

無効にする方法は、常駐にする必要がないのに「有効」となっているものを「無効」に変更するだけです。ただし、無効にしてはいけないものがあるので注意しなければいけません。名称に「Windows」「Driver」と入っているプログラムと、ウィルス対策ソフトは無効にしないように気を付けましょう。


タスクマネジャーで常駐プログラムを停止する方法


1. Ctrlキー + Shiftキー + ESCキーを同時に押して「タスクマネジャー」を開きます。
※ 左下の表示が「簡易表示」となっていない場合は「詳細」をクリックし詳細表示にします。
2.「スタートアップ」タブをクリック、自動的に起動させたくないソフトをクリックで選択し画面右下の「無効にする」をクリックします。 ここでは例として、「Dropbox」をクリックします。
操作は以上です。

【ワンポイント】いつも起動させておく必要がないソフトかつスタートアップへの負荷が高いソフトを選択すると効果的です。
タスクマネジャー スタートアップ

2-3.ウィルス・スパイウェアを駆除する

ウィルスやスパイウェアの感染はウィルス対策をしていない場合に起こりやすくなります。感染が疑われる場合には、すぐにウィルス対策ソフトなどを導入しましょう。パソコン内へのウィルスなどの感染を検出し、駆除を行うことが必要です。インターネット上でなら、たとえば、IObit社の「IObit Malware Fighter」のようなマルウェア対策ソフトは便利に使えます。無料で気軽に導入でき、スパイウェアに対応していて十分な効果が期待できるからです。


【おすすめの無料ソフト】IObit Malware Fighter

より確実に安全性を高めたいなら、マルウェア全般の対策ソフトとスパイウェア専用の駆除ソフトを両方インストールし、異なった観点から確認できるクロスチェックをするのもよい方法となります。


2-4.ハードウェアの種々の対策

ハードウェアのトラブル対策には大きく3つの手段があります。1つ目が、パソコンの熱を下げる方法です。熱を持ったパソコンにはCPUなどのパフォーマンスを抑える性質があります。パソコンの熱とともにCPUの温度が高くなると、自らの熱を冷却させる処理が行われて動きが遅くなるため要注意です。特に、暑い室内などでパソコン作業を行っている場合には押さえておきたい対策となります。パソコンが熱くなっていると思ったら、エアコンなどで室内の温度を下げたり、ノートパソコンであれば内部の温度を下げる専用のクーラーを使用したりするのも効果的な方法です。

2つ目として、ケース内部の掃除も対策となります。内部にホコリなどが溜まって風通しが悪くなり、熱がこもりやすくなってしまっていることが原因の場合もあるからです。デスクトップならカバーを空け、なかにホコリがあれば基板やコードに触れないように注意しながら吸引力の弱い掃除機で吸い上げるだけで問題が改善されることもあります。3つ目の対策がスペックの強化です。スペックが低いことが原因となっているケースでは、ハードウェアを増設・交換することにより症状がよくなる場合があります。なかでも、メモリの増設は比較的簡単にできる方法です。

ただし、増設容量に上限があるパソコンもあるため気を付けましょう。パソコンに対応する種類や規格はメモリのメーカーサイトなどで調べることができます。


2-5.高速&快適化アプリを活用する

パソコンをスムーズに使用するためには定期的なメンテナンスを行うことが大切となります。しかし、自分でメンテナンスをすることが苦手であれば、市販の高速&快適化アプリを活用するのも方法です。たとえば、世界的に利用されているIObitの高速&快適化アプリ「 Advanced SystemCare 」なら「パソコンの遅い重いを1クリックで解消」できます。無料版もあるため、どのアプリを使えばよいか迷っている人でも気軽にダウンロードして試すことができて便利です。


3.最終手段!初期化を実行する

これまでに紹介したすべての方法を試してみても状況が改善されなかったり、まともに操作ができないほど重かったりした場合には、新しいパソコンの購入を考える人も多いことでしょう。しかし、新しいものを購入する前に、最終手段として初期化を試すのも方法です。ここでは、初期化の具体的な方法や注意点について紹介します。


3-1.初期化には十分な時間の余裕を持つ

パソコンの初期化は思っている以上に時間がかかるものです。一度処理を始めると途中でパソコンを使うことはできなくなります。そのため、必ずスケジュールに余裕があるときに実行しなければいけません。万一、初期化が正常に終わっていないにもかかわらず、作業をしている途中で中断すると、パソコンの状態をさらに悪化させてしまう恐れもあります。


3-2.初期化する前にやっておくべき準備を整える

パソコンの初期化とは、パソコン内に保存されているすべてのデータを削除し、購入したときの状態に戻すことです。そのため、大切なソフトやファイルは、あらかじめ外付けの記憶媒体にバックアップを取っておくことが求められます。また、初期化は、多くのパソコンにある「リカバリー領域」で行われる作業です。リカバリー領域とは、リカバリーのために確保されているストレージ領域のことで、初期化を行うための情報がHDDなどの記憶媒体に書き込まれています。

リカバリー領域がないパソコンは、初期化の際にリカバリーディスクやインストールディスクが必要となるため、事前に確認しておきましょう。初期化の途中で電源が落ちてしまうといった万一の事態に備えて、必ず電源コードはつなげておく必要があります。


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3-3.初期化を実行する

実際に初期化を実行するまでの流れについて説明します。まず、スタートボタンを押し、「設定」をクリックしましょう。続けて、「設定」内に表示される「更新とセキュリティ」から「回復」を選び、「開始する」を選択すると現れるのが「このPCを初期状態に戻す」の画面です。

ここでは、自分の目的に合わせて「個人用ファイルを保持する」か「すべて削除する」のどちらかを選びます。パソコンが重いという不具合を改善させることを目的に初期化を実行しているのであれば「すべて削除する」を選ぶほうが効果的です。ただし、データがすべてなくなることを踏まえて、バックアップは必ずしっかりと取っておくことが基本となります。

次に行うのが、「ファイルの削除のみ行う」か「ファイルを削除してドライブのクリーニングを実行する」の選択です。パソコンを売却するのであればドライブのクリーニングも必要となりますが、パソコンを軽くしたいことが目的であればファイルの削除のみ行えばよいでしょう。ここまでの流れを終えると、「このPCをリセットする準備ができました」と表示が出るため、リセットをクリックして初期化をスタートさせます。

4.初期化完了後にするべきこと

初期化の処理が終わったら、問題が改善したかを確認しておきましょう。Windowsを起動し、重い・遅いといった症状を感じなくなったか、実際に使用してチェックします。初期化したすぐ後は、セキュリティソフトなどがなく脆弱な状態です。あまり時間をあけずにセキュリティ対策をしておくことも大事となります。

まず、Windowsのアップデートを行ったら、続けて、セキュリティソフトをインストールするWindowsのアップデートをし、加えて、ウイルスセキュリティソフトを再インストールしておきましょう。ただし、Windows10の場合には、別途アップデートする必要はありません。初期化しても最新の更新情報が保たれるシステムとなっているからです。

重い・遅いといった問題の改善が確認できたら、パソコン環境を初期化する前の状態に戻していきます。行うべきことは、たとえば、ソフトのインストールやファイルのリストア、各種設定です。万一、初期化を行っても、重い・遅いという事態が改善されなかったら、メモリの増設やハードディスクの交換を検討しなければいけません。場合によってはパソコンを買い替える必要も出てきます。そもそもの原因が、根本的なメモリ不足やハードディスクの問題である可能性が高いからです。

パソコンの「遅い・重い」を解決する初期化は慎重に!

さまざまな不具合や障害を修復したいとき、パソコンの初期化は有効ですが、初期化には手間も時間も必要となります。また、処理が終わってもバックアップデータの復旧やアプリケーションの再インストール・再設定、アップデートなど各種作業を行わなければいけません。加えて、失敗するリスクもあり、あくまでも初期化は最終手段です。

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