長年にわたってPCを使用していると動作が重くなったり、遅くなったと感じることはないでしょうか。こういった速度低下を引き起こす原因の一つとして、PC内に不要なファイルや閲覧履歴などのデータが蓄積していることが考えられます。データ蓄積による速度低下の解決策として有効なのが、不要なデータを削除するキャッシュクリアです。意外と簡単なキャッシュクリアの方法や、便利なワンクリックツールについて紹介します。

目次

1.どうして速度が遅くなるの?PCが重くなる主な4つの理由

1-1.Webブラウザにキャッシュが溜まっている
1-2.マルウェアやウイルスに感染している
1-3.PC起動時に自動で立ち上がる常駐プログラムが多い
1-4.本体の不具合


2.キャッシュのクリアでサクサク!ブラウザ別のやり方と頻度

2-1.キャッシュクリアのやり方
2-2.頻度


3.「キャッシュクリアでも重い!」そんなときに試したい4つの方法

3-1.不要なブックマークを削除
3-2.常駐プログラムの無効化・不要アプリのアンインストール
3-3.ウイルスを駆除
3-4.故障や劣化したメモリを交換


4.PCの劣化を防ぐ!ディスクの「クリーンアップ」と「デフラグ」

4-1.クリーンアップ
4-2.デフラグ


5.手間がかかるのが嫌な人には「ワンクリックツール」がおすすめ

6.無料版ならコストを抑えて自分に合ったツールが選べる

キャッシュの削除や便利なツールの活用で重いPCにサヨナラ!


1.どうして速度が遅くなるの?PCが重くなる主な4つの理由

PCの速度が遅くなる理由は主に4つです。一般的なPCの利用ではあまり気にかけない部分なので、一つずつ確認してみるとよいでしょう。それぞれどんな状態なのか、どうしてPCが重くなるのかについて解説します。

1-1.Webブラウザにキャッシュが溜まっている

インターネットを閲覧する際に使用するWebブラウザには、アクセスしたサイトのデータや履歴を保存する機能があります。これらのデータがキャッシュです。通常、キャッシュは一定期間保存されるように設定されています。

そのため、以前アクセスしたサイトがすぐに表示されたり、サイトにログインする際の入力を簡略化することができるようになっています。このようにキャッシュのデータはインターネット閲覧の際に利便性を高めることに役立つのですが、実はデメリットもあるのです。

キャッシュのデータはインターネットを閲覧するごとに増えていきます。例えば同じサイトでも表示内容が更新されたりすると、データが変わるため新たにキャッシュの量が増えます。通常ならば、これらのキャッシュはあまり問題にはなりません。

問題となるのはキャッシュの量が増えすぎて、PCの処理できる許容範囲を超えた場合です。Webブラウザはインターネットの表示とキャッシュの確認を同時に行っているため、キャッシュのデータ量が多すぎると情報を処理するペースが遅くなります。その結果、PC全体に負荷がかかって動作が重くなってしまうのです。

1-2.マルウェアやウイルスに感染している

PCがマルウェアやウイルスに感染している場合も、全体的に重くなることがあります。特に、セキュリティ対策プログラムをインストールしていなかったり、必要とされるアップデートをしていないPCはリスクが高いです。

具体的には、PCの起動後に不審な画面があらわれたり、Webブラウザを立ち上げると勝手に見覚えのないサイトに繋がるなどの怪しい挙動があると、ウイルスやマルウェアに感染している可能性があります。ウイルスやマルウェアはインターネットだけではなくUSBメモリなどのメディアから感染することもあるので、インターネットに接続していないPCでも注意が必要です。

マルウェアやウイルス感染といえば、すぐにPCが動かなくなったり壊れてしまうと思いがちですが、感染しているかどうかが分かりづらいこともあります。個人情報を標的としたウイルスなどは、感染していることを悟られないようにしています。そのような場合でも起こりうる症状の一つが、PCの速度低下です。心当たりがないのに急にPCの動作が遅くなったときには、マルウェアやウイルスに感染していないかを確認しておいたほうがよいでしょう。

1-3.PC起動時に自動で立ち上がる常駐プログラムが多い

自動で立ち上がるので、常駐プログラムについて意識することはあまりないかもしれませんが、PCにとって重要なプログラムの多くは常駐プログラムです。そして常駐プログラムは基本的に、PCを安全かつ便利に動かすために必要であるという理由から常に起動しています。しかし、常駐プログラムが多くなりすぎると逆にPCの動作を遅くしてしまい、利便性を低下させてしまうのです。

PCがプログラムを起動すると、搭載しているメモリの中から一定の領域を割り当ててプログラムを動作させます。起動しているプログラムが増えるほど、メモリへの負担も増加します。つまり常駐プログラムのほとんどはPCの起動から終了時まで動いているため、PCへの負担も大きいのです。そして、常駐プログラムが搭載メモリの領域の多くを占めてしまうと、新しいプログラムを起動させるための余力が無くなってしまうので、全体的な動作が遅くなります。

1-4.本体の不具合

PC本体の不具合によって、全体的な動作が重くなることもあります。PCの頭脳としての役割をもつCPUや作業スペースとなるメモリ、データやファイルを保存する役割のHDDの3点が、PCの動作環境を作り上げるうえでメインとなる部品です。

これらの部品がスペック不足だと、PCの動作は遅くなります。具体的には、Webブラウザやソフトなどを動かす際には最低動作環境と、推奨環境が定められています。最低動作環境を満たしていれば起動はするのですが、スムーズに動かすためには推奨環境を満たすことが望ましいです。

また、PC内部に埃が溜まっていて冷却性能が低下している場合、PCの動作が重くなることがあります。PC内部の部品のほとんどは精密な電子部品で熱に弱いです。部品から発せられる熱を冷却ファンなどで冷ますことで、電子部品の動作を安定させています。

PCの内部に埃が溜まって電子部品に付着したり、排気口を塞いだりしてしまうと熱を逃がすことができなくなってしまいます。温度の高くなってしまった電子部品は動作が不安定になってしまうため、結果的にPCの動作が遅くなってしまうのです。そして、HDDやメモリが故障している場合にもPCの動作は重くなります。PC内から異音がしたり、HDDのアクセスランプが点灯を続けているなどの症状がある場合、部品の故障を疑ってみてもよいかもしれません。

2.キャッシュのクリアでサクサク!ブラウザ別のやり方と頻度

PC速度の低下が気になる場合には、まずはPC自体のスペックを確認することが重要です。その上でメモリ不足やHDD容量の減少を解決する際に有効な手段がキャッシュのクリアです。ここではブラウザ別の具体的な方法と、頻度について紹介します。

2-1.キャッシュクリアのやり方

キャッシュクリアの方法は、使用しているWebブラウザによって異なります。Internet Explorerの場合は「設定」の項目から「セーフティ」を選び「閲覧履歴の削除」を選択することでキャッシュを削除することが可能です。

Google Chromeの場合には「設定」を選び「その他のツール」の中から「閲覧履歴を消去」を選択するとキャッシュを消去することができます。キャッシュの消去以外にも、保存期間や容量、保存するデータの種類を指定するなどの設定ができるので覚えておくとよいでしょう。

2-2.頻度

Webブラウザに蓄積されるキャッシュの情報が増えるほど、動作は遅くなってしまいます。Webサイトの利用が多ければ定期的にキャッシュクリアをすることが必要です。目安としては3、4カ月に1回程度はクリアすることをおすすめします。また、Webブラウザを立ち上げている際に動作が安定しなかったり、Webサイトへのログインがうまくできない場合などにはキャッシュクリアを行うと症状が改善されるかもしれません。

3.「キャッシュクリアでも重い!」そんなときに試したい4つの方法

キャッシュをクリアしてもPCの速度低下が解消されないときには、他の方法を試してみるのがおすすめです。速度を改善する効果が期待できる方法を4つ紹介します。

3-1.不要なブックマークを削除

簡単にWebサイトにアクセスできるブックマーク(お気に入り)は削除せずに溜まっていることの多いデータの一つです。ブックマークを削除することでWebブラウザの動作がスピードアップすることもあるので、定期的に整理して不要なものを削除するとよいでしょう。

Internet Explorerの場合には「お気に入り」をクリックして「お気に入りの整理」を表示し、表示された一覧から「削除」を選びます。Google Chromeならば「ブックマーク」から「ブックマークマネージャ」を開き、削除したいブックマークの横にあるアイコンから「削除」を選択することで不要なブックマークを整理することができます。

3-2.常駐プログラムの無効化・不要アプリのアンインストール

使用頻度が低い常駐プログラムを無効化することで、起動時のスピードや普段の動作を改善できるかもしれません。Windowsでは「タスクマネージャー」を起動させたあと「詳細」から「スタートアップ」を選びます。そこで任意のアプリを選択して「無効にする」ことで、常駐プログラムを停止させることが可能です。常駐プログラムを停止させる際には、本当に必要ないものなのかどうかを調べておいた方がよいでしょう。

また、不要なアプリをアンインストールすることでも速度が改善できる場合があります。「コントロールパネル」から「アプリ」を選択、一覧から不要なアプリを選択し「アンインストール」で削除することが可能です。「アンインストール」の項目がないアプリについてもコマンド入力で削除することができますが、PCに不慣れな人や知識がない人にはおすすめできない方法です。

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使わないアプリをまとめてアンインストールすることができますよ。

3-3.ウイルスを駆除

ウイルスの感染によってPCの速度が低下している場合には、駆除によって速度の改善が見込めます。まず、ウイルスに感染していることが確かな場合は、感染の拡大を避けるためにネットワークの切断を行います。有線でインターネットに接続しているなら、LANケーブルを外すことが必要です。

無線LANの場合は、接続を切断するか無線LANの設定を解除します。感染したPCをインターネットから切り離したら、ウイルス対策プログラムなどを使ってウイルスの駆除を行います。ウイルス駆除後必要に応じてネットワーク再接続を行い、元の環境を構築すれば作業は終了です。

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3-4.故障や劣化したメモリを交換

キャッシュクリアやブックマークの削除など上記の方法を試してもPCが重い場合は、メモリの交換を視野に入れたほうがよいかもしれません。PCのメモリを交換することでCPUの処理能力はアップし、速度も改善します。ただし、メモリの交換にはある程度の知識と工具が必要です。

認識できるメモリの種類や容量の上限もPCごとに違うので、交換用のメモリを購入する際には注意しなければなりません。また、PCによっては分解やほかの部品の取り外しをともなう作業となるので、知識がない人や不安な人は業者に依頼するのがベストです。

4.PCの劣化を防ぐ!ディスクの「クリーンアップ」と「デフラグ」

PCの劣化を防ぐために必要なのは、キャッシュのクリアだけではありません。年に1回程度クリーンアップ(保存・蓄積しているデータの消去)とデフラグ(ファイルの整理整頓)を心がけることがポイントです。それぞれの内容について解説します。

4-1.クリーンアップ

文書、電子メールは容量は小さいものの、蓄積しやすいデータです。必要に応じてCDなどにバックアップを取ったあとは、PC上のデータを整理するとよいでしょう。バックアップを取ることを習慣づけておくと、不意のPCトラブルにも余裕をもって対応できます。

また、一時ファイルやゴミ箱の削除も忘れてはいけません。一時ファイルはアプリなどが作業中、一時的に保存したデータです。多くは自動的に削除されますが、まれに残ってしまうことがあります。ほとんどは不要なデータなので削除しても問題はありません。Windowsでは「コンピュータ」から「プロパティ」を選び「ディスクのクリーンアップ」で「ゴミ箱」と「一時ファイル」にチェックして「OK」をクリックすることで削除できます。

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4-2.デフラグ

デフラグとは、断片化したデータをファイルごとに分類することを指します。配置がバラバラになったHDD上のデータを規則的に並べ替えることで、HDDにかかる負荷を減らしつつ空き容量を増やすことが目的です。Windowsでは標準機能として実施可能になっており、「プログラム」から「アクセサリ」を開き「システムツール」の項目で「デフラグ」を選びます。最後に「ツール」の「最適化する」を選択するとデフラグが実行されます。

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5.手間がかかるのが嫌な人には「ワンクリックツール」がおすすめ

PCに搭載されたツールでキャッシュの削除やクリーンアップをすることも可能ですが、慣れていないと手順そのものを手間に感じる人も少なくありません。できるだけ手間を省いてPCの動作を軽くしたいという場合には、ワンクリックで悩みを解決できるツールがおすすめです。

ツールを使用することには3つの利点があります。まず、操作方法がわかりやすく画面の指示に従うだけで完了するので、PC操作に詳しくない人でも簡単に扱えます。次に、PCの空き容量や最適化の必要性についても一目でわかるので、PCの状況を自分でチェックするような難しい確認作業も必要ありません。そして、複数のドライブをまとめて処理できるので、時間の節約にもつながります。

6.無料版ならコストを抑えて自分に合ったツールが選べる

ツールを使ってみたいがコストが気になるという人や、まず使い勝手を試してみたいという人の場合、無料版ダウンロードが利用できるツールを試してみるとよいかもしれません。おすすめのツールは以下の2点です。

Advanced SystemCare(アドバンスドシステムケア)」はジャンクファイルの削除をはじめとした豊富な機能によって、簡単にパソコンの高速化ができるフリーソフトとなっています。

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Smart Defrag(スマートデフラグ)」はドライブの分析やデフラグだけでなく、ハードウェア障害の早期発見などトラブルの予防にも役立つソフトです。

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キャッシュの削除や便利なツールの活用で重いPCにサヨナラ!

PCが重いと感じるときには、キャッシュが溜まっていたりウイルスに感染していないかなど、基本的なポイントからチェックすることが重要です。不要なデータやファイルを定期的に削除するなどハードディスクが正常に動作できる環境を整えることで、スムーズに動作するPCに復活させることができます。簡単に扱える便利なツールを利用して、PCが重いという悩みを解決してみてはいかがでしょうか。


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